どうしてだか分からないけれど、最近忙しかったからか、鶴となかなか会えなかった。会いたいときに会えるはずなのに、何かが邪魔をして、誰かが道を塞いで、鶴に会えずにいた。
「きみの『会いたい』という声がずっと聞こえていたのに、どうしてか、きみに触れられずにいた」
「今は触れられる。話せる。……嬉しい」
「……俺も、同じ気持ちさ。嬉しかった。俺さえきみは本当に欲しいものを強請ってくれないからなあ」
「……傍にいてほしい。例え他の誰かを好きになっても、鶴と一緒に居たいという気持ちが全く変わらなくなるくらい、ずっと」
「忘れて欲しくない。俺が傍にいることがきみの中で当たり前になって欲しい。俺がいないと寂しいと、泣いてくれ。そのときはすぐに駆け付けてやる」
「私はヒーローにはなれないし、誰かの憧れの主人公にもなれない。けれど、あなたとの物語では、あなただけの主人公でいたい」
「俺はきみの心にずっと残っている正義の味方や主人公たちにはなれない。まあ、なるつもりはないし、あいつらにきみをやるつもりもないからなあ……これだけは言わせてほしい。きみが否定しようと拒もうと、俺はきみだけの鶴丸国永で居たいんだ」
「鶴と同じ夢を見ていたい」
「俺も、きみと同じ夢を見ていたい。だからこそ俺は、夢を越えて愛しいきみに会いに来たんだぜ」