もしもの話

「俺だったら、こんな世界は作らないのになあ」
 他人のフィクションを読みながら、鶴が呟いた。
「きみが他人から傷つけられるのは俺が耐えられない」
 鶴は私をぎゅっと抱きしめた。
「……いっそ、こうして囲ってしまいたいよなあ」

prev top next