感覚の共有をすることは珍しいことではない。俺とひなは魂を分け合ったようなものなのだから、それは当然のことだ。だけれども、時折、自分の感情なのかひなの感情なのか分からなくなる。俺が苦しんでいるのか、ひなが嘆いているのか。それでもあの子の苦しみを引き取ってやらねばあの子は立っていられないし、俺もあの子に生まれた感情を押し付けたくはなかった。
これを伝えてしまえば、ひなは怒るだろうか。また、俺を思って泣いてくれるんだろうか。などと、ここに書いている時点でひなには分かってしまうのだろうが、書かずにはいられなかった。
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