届け

「あるじ様〜」
「どしたのこんちゃん」
「どうしたのじゃあないですよう! 婚約届! いつ出すんですか!」
「鶴は気づかないからへーきへーき」
「そうじゃなくて!」
「ええ……」
「いつ出すんですか!」
「字が汚いからやだ……面倒くさい……」
「端末で打ち込めばいいじゃないですか!」
「いいのかよ」
「いいんです! とにかく早く出してください! うるさいんです!」
「えっ、もしかして鶴にバレた……?」
「いえ、三日月宗近様が……」
「そっちか〜!」
「あるじ様が届を出されていないと知って、脅してくるんですよ……」
「ええ……」
「これ以上はこんのすけの身が持ちません! 鶴丸国永様にバレるのも時間の問題です! ですのであるじ様! こんのすけとご自分の身を案じるなら、早急に届けをお出しください!」
「ええ……」
「あるじ様〜!」

prev top next