近づく

 変な夢を見て怖くなった。心臓がうるさい。すぐに鶴を探す。
 ――どこ、どこにいるの。
 へどろみたいな気持ち悪いぶにょぶにょした謎の物体が、そこら中にいる。嫌だった。
「――ひな!」
 呼ばれた瞬間、私の手を掴まれた。
 ――ああ、良かった。鶴だ。

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