融解

 思考がとろりと溶けていく。まるで私が私でないような感覚だ。でもここにいるのは私なのだ。
 蜂蜜色、お月さまの色。そんな目に見つめられるとどうにかなってしまいそうで。感覚が敏感になっているのはすぐ分かった。いつもはここまでじゃないのに。
 ああ、まただ。駄目だ。分かってるのに。

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