入れ代わり

 鶴が愚図るように泣いていた、んだと思う。多分。多分、というのはあまり覚えていないからだ。
――「きみは俺をここに置いておけるのに、俺はきみをここに閉じ込めておくことができない」
 独り占めしたいんだと、鶴は言っていた。気付いたら私の意識はシャットアウトされていて、白い部屋で横たわっていた。
 寝て起きたらいつも通りだったので、何も問題は無かった。鶴の気が済んだからか、彼が疲れて寝てしまったのか。
 もしも私が神さまだったら、鶴の願いの一つや二つ、叶えてあげられるのに。

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