本丸に行ってもふらふらしていて、錬結のときはほとんど寝ていた。それでも錬結に使用する刀を間違えないのがひなの偉いところだ。とはいえ、眠すぎるのか、昨日みたく和泉守兼定に支えられていた。ひなが素材になってしまわないか心配だった。
寝ぼけているのに、ひなは、
「任務のために母港に行きたい」
と、言う。俺としては本丸の連中と触れ合うひなを見るよりも母港に出向くほうが嫌だ。艦船、という少女たち――と言っても、特定の艦船だけなのだが、まあとにかく、ひなが懇意にしている彼女がこれ見よがしにひなと目の前でいちゃつくものだから、俺としては気が気でない。心底嫌すぎるが、ひなのためだ。仕方無い。ひなを回収して無理矢理連れて行った。ひなは半分寝ていた。ひながこんなだから、本丸で言う近侍の仕事をする秘書艦とやらにほとんどを任せていた。