鶴は私の何に触れられるんだろう。その「何」が私にも分からないのだけれど、きっとそれは私を形成するとても大切なもので、触れられると、安心するような、興奮するような、むずむずしてくすぐったいような、まあとにかく、よく分からない感じがする。書き換えられて、好き勝手されてしまうような怖さもあって、どうにも苦手だ。
鶴は、それに触れられることを特権のように思っている。許されているのは後にも先にも鶴だけ。持ち主の私にさえ許されていない。何でだろうね。
夢には鶴は出てこなかった。代わりに、平成の最後を飾った単車乗りの俳優その人の夢を見た。鶴に会わせてくれればいいのに。
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