大晦日二〇一九

「今年ももう終わりかあ」
「そうだなあ。いろんなことがあったなあ」
「そう?」
「ああ。そうだぜ。忘れっぽいひなは一度これを読み返した方がいい」
「おおう……意外となんかいっぱいいろんなことがあった」
「相変わらず語彙力に欠けるなあ、きみは」
「むぎゅう。これじゃ読めない」
「何でもないようなことでも、後で振り返ってみると実は驚きの連続だったりする。覚えているかい? ひながそれを教えてくれたんだぜ?」
「記憶にございません」
「……即答か!」
「私、そんな深イイ感じの話した?」
「名前だけでなく頭も雛鳥になってしまったのかい? それはそれで可愛いんだが」
「来年の抱負。三歩歩いても忘れない」
「そんなのでいいのか?」
「そんでもって、つるひなびよりのページを増やします」
「それなら俺も手伝ってやろう」
「やったぜ」
「それじゃ、」
「来年もよろしくおねがいします」
「……今年もお世話になりました、から始まらないのかい? なかなか思ったように締まらんなあ」
「えへへ」
「……うん。ひなが楽しそうだから良しとしよう」

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