夢日記

「お聞きしたいことがあるのですが」
 私用の電話に知らない番号から電話がかかってきた。見知らぬ男性の声だ。時間は五時。出勤のために起き始める時間だ。不審に思い、
「どちら様ですか?」
と、問う。私は眠くて不機嫌だ。
「えっ。小鳥遊さんじゃないんですか?」
 向こうから聞こえる声は驚いた様に言った。プライベートと仕事はなるべく分けたいと思っている私は、それ故に我慢ならなかった。
「どこでこの番号をお聞きになられましたか?」
 私は問う。声は答えない。
「誰から入手したかは分かりませんが、こんな時間に電話だなんて、非常識ではありませんか?」
 少しキツい口調で問う。声は答えなかった。

 目が覚めて時計を確認する。先程のは夢だったらしい。
「眠りを妨げられるのを嫌がるのに、更に非常識な時間帯に私用電話にかけてきたのか」
 鶴は先の夢の話をうんうんと聞いてくれた。
「電話番号が漏れてるなんて、きみにとっては許せんことだよなあ。怒るのも無理はない」
 鶴は私の頭を撫でながら、
「同じ立場なら俺も腹が立つと思うぜ」
と笑った。暗くて見えないけれど、寝間着がそうだからか、今日の鶴はふわふわだった。

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