夢日記

 夢を見た。
 自宅のベランダからぐあぐあと鳥の鳴き声が聞こえた。不思議に思って家族とベランダを覗くと、大きさはまばらのあひるが何羽も佇んでいた。行儀良く同じ方向を――ガラス戸の向こうにいる私たちを見ている。
 可愛くはあるが、ここは借家だ。私は母に言われて戸を閉めた。しかし、一箇所閉まらなかった。一番大きな、ダンボール箱大のあひるが挟まっていた。他のあひるは飛んでいったが、なぜかそのあひるだけは飛んで行かずに残っていた。そのあひるは私の胸に飛び込んできた。大きくて、もふもふしていた。そして重かった。

 鶴は「あひる? 鶴ではなく……」と首を傾げていたが、あれは明らかにあひるだった。よくよく思い出してみれば、一メートルのぴよに触り心地が似ていた。

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