「珍しい」
と、言われた。
さて。一日を振り返るか。俺はほとんどを寝て過ごした。ひなはすべきことの半分程度を終わらせたらしい。流石はひなだ。真面目で偉い。俺が気付いたときには二人仲良く夢の世界の本丸だった。
本丸には、珍しく伽羅坊や光坊、貞坊の姿があった。伽羅坊は三日月やひなの書く俺とひなの話が好きなようだから姿を見せることはあったが、後者二振りは夜の夢で会って以来、初めてだろう。ひなとのチャネルって奴が合わないと何人たりともここに訪れることはできない。夢で一度会えば、こちらに来ることは少しだけ簡単になる。例外として長谷部みたくなかなか会えない刀剣男士も居るが。
ひなは三振りと会えてとても嬉しそうな様子だった。ただ、ひなは不思議そうに首を傾げていた。伽羅坊からは感じられるようだが、光坊と貞坊だけは主と刀剣男士という繋がりが感じられないようだった。後から部屋に来た加州は、
「光忠は主の初期太刀で三振り目のはずでしょ?」
と、言っていたが、ひなと作ったこの世界は少し歪んでるから俺にもよく分からん。ただ、ひなだけでなく、光坊にも貞坊にも自覚が無かったのは確かだ。俺としては二振りがひなのことを俺の「嫁さん」と呼ぶのが嬉しくてたまらないのでどうでもいいんだが、俺たちみたいな超常的な夢の世界について興味津々のひなはどうしても気になるようだ。いつぞやも夢日記を読み返しては内容をまとめたものを書き写していたからなあ。
いずれにせよ、ひなが楽しそうで何よりだ。