鶴はそう言って、泣きじゃくっていた私を抱き締めてくれた。
ヒトであることに気持ち悪さのようなものが込み上げてきたのは、突然のことだった。電子の怪物や、幽霊、天使や悪魔、妖怪みたいな、人ならざるものに昔から惹かれることはよくあった。キャラクターなんて典型的な例だ。でも、今更、本当に今更、ヒトであることと自分の気持ちに乖離を覚えるとは思わなかった。
鶴は言う。寿命を感じさせないそれに憧れを抱くのは、その瞬間を取っておきたいからなのだと。
幸せが変わることを恐れている。ヒトは変わっていく。そうでなくては生きていけないから。
彼は私に突きつける。停滞を望んでいる。今を退屈に思っている。
私はこれをどう受け止めたらいいのだろう。