理想郷の永久機構

 随分と昔からある建造物。神の社。理想郷の名を語る、洋風の巨大な図書館。ここを訪れるのも久しぶりだ。
 この夢の世界は住人が随分と増えた。賑やかになってきた。でも、みんなみんな「きみが呼んだから来た」とけろっとした顔で言う。私は別に呼んでないし、会いたくない顔も居る。けれども皆が口を揃えて言う。お前が呼んだのだと。
 それならばどうして鶴は呼んでも来ないのだろう。

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