愛しの馬鹿野郎!


※性描写あり
淫語やら、頭悪め



「アメリア氏、一生のお願いならぬ今月のお願いなんですが。」
「初めて聞いた制度なんだけど?」
「まあまあ、そこは。ね。お願い。」

いつも通り副寮長に外泊届を提出して恋人の部屋へと泊まりに来た。そうして並んでベッドに背を預けゲームに勤しむこと数時間、キリの良いタイミングでかわりばんこにシャワーを浴びてゲームの再開…と思ったが、ベッドに座り込んだセンパイに呼ばれて促されるままに正面に座ったところで冒頭のやりとりがあった。因みにお願い、とは言われたが内容に関しては何も聞かされていない。だけど経験上、これが所謂性的な…プレイ的な願望であることは予想出来る。いつだかにはこれを着てくれと安っぽいピンクのミニスカナース服を渡され、別の日には破かせてくれと黒のストッキングを渡され…先月辺りは確かニーハイにマドルを突っ込んでみたいと頼まれた。あれ?こうして思い返せば確かに月に一度くらいの周期だったかもしれない。初めの頃ブラジャーすら外せずに、唸れ!拙者の童貞力!と半泣きだったというのに…あの頃が懐かしい。今思うとその童貞力とやらでホックが外せないのでは?とも。

「一応聞いてあげるけど、内容による。」
「舐めさせて頂きたく!」
「……『舐め犬になんか負けないもん♡メスガキわからせ♡特集3時間!』か…。」
「だからなんでアメリア氏は拙者の愛用エロコンテンツ事情に詳しいの!?」
「センパイが風呂ってる間とかなんかに集中してる時に見てる。この間の『後輩ちゃんのパンツ事情』は割とアタリだったね。清楚系に黒の総レース、ギャルに白のフリル履かせる辺り"わかってるな"と思った。」
「か、完全同意〜!やはりミニスカートがエロくて膝丈スカートが尊いのと同じく清楚で無垢そうな子にスケベな下着でぱっと見ビッチに可愛い系の下着はギャップもありつつ王道さも兼ね備えていて最高なんすわ、新人女医に赤いパンツでお嬢様のジャンパースカートから覗くタイツに見えるガーターストッキングと紐パンツはやはりフィクション感がつよつよではあるもののそれが良いし夢が……じゃなくて!」

チッ、話を逸らそうとしたのに。世の中には「私がいるのにAV見るなんて最低!浮気野郎!」とかいう女も居るらしいが、AVで見たものに興味を持って実践して来ようとする男とどちらがマシなのか聞いてみたい。因みにニーハイにマドルを捩じ込むどころか態々ベッドにマドルを撒き散らしてその中で抱かれたのは中々によくわからない性癖だった。


「却下。」
「なにゆえ!?」
「だってセンパイ、いつも痛いと良くないからとか言い張って舐めるじゃん。でもわざわざ聞いてくるってことは泣いて善がってもう入れてぇ!おまんこさみしいのぉ!って言わせたいとかでしょ。」
「グッ、アメリア氏の口から不意打ちの淫語は卑怯!もっかい!ワンモア!録音するからもうワンモア!」
「アホか。」

ベッドに寝転びセンパイの枕へと顔を埋める。やけに食い下がるセンパイが私の体を揺らしてくるのを適当に流しつつ最善策を考えることにした。正直に言えばノーマルなセックスで満足出来ないのか?という疑問はある。現状こそ偶にアブノーマルなことをしたいだとかそういう程度だがなんでもOKだと言ってしまえばなにをさせられるかわかったものじゃない。どうしたものか、これでも学年20位に入る頭があるのだから捻り出さなくてはと思うものの余りあるセンパイのパッションに口先だけで納得させられる自信はない。そもそも、センパイのが頭いいし。とりあえず適当にノーマルセックス?とやらに切り替えられないか試してみるか、確か妹系のAVはなかったはずなのでそれは避けるとして。

「アミィと普通のえっちは嫌…?」
「アメリア氏、それはちょっと…。」
「私も吐き気した。」
「何故試したのか。」

ぶかぶかのセンパイの服の袖口を弄りながら思考を巡らせる。別に口でされるのは嫌いじゃない、指先で弄られるよりも気持ちいい、とは思う。でもそこまで全力でされたいかと言われれば話は別だ。

「じゃあ、私がセンパイのを舐めるのは?」
「視覚的興奮で即射精が目に見えてる…というかアメリア氏のちっちゃいお口では難しいのでは?」
「ちっさくないし。」
「いやいや、ちっさいし女の子なんだからそこは否定するところではないでしょ。」

こんなくだらないやりとりをしつつ、思考は全然別のところである。ノーマルセックスに持ち込みたかったがなんだか持って行ける気がしなくなってきたので、せめてもの抵抗をしたい。そうして不意にセンパイの秘蔵AVの中でもお気に入りとされるであろうものたちに一つの共通点を見つけた。試してみるか否か、メリットとデメリットを天秤に掛けてはみるが結局のところは私の好奇心が勝ったので、体を起こしセンパイの薄い肩を掴む。

「ねえ、センパイ。いつもセンパイのしたいことするだけじゃ狡いと思わない?」
「ほえ?」
「偶にはさ、私のしてみたいことに付き合ってよ。」

そう言い切るかどうかのタイミングで勢いをつけつつ、完全に不意を打たれ素直にベッドへと沈むセンパイの腹を跨いでマウントを取る。なにも理解出来ずに混乱して理解不能な言語を連ね、そうして両手を纏めて胸元に寄せるセンパイの癖を利用して掴む。男女差もあるしこの拘束に大した意味はないのだろうけれど、とりあえずこの体勢になるのが目的なので良しとしよう。

「大人しくしててね?」

そう言った私にセンパイは短く悲鳴を上げた。



静かな部屋に粘着質な水音が響く。咥内に含んだソレが熱を持って硬さを帯び、先端から溢れる雫がしょっぱくて苦い。全部を咥えることは出来ないなりに下から舐め上げてみたり先端の方を含んで下の方は手で扱いてみたり…兎に角試行錯誤ではあるものの第一目標ではあるセンパイへの奉仕は概ね成功している、と思う。ちらりと見上げてみたらなにやら血走った目で凝視しているが私の言葉を守って手出しはしないでいてくれている。ちゅ、と彼に口付けるようにして音を鳴らしてから離す。センパイの体液と私の唾液で濡れた性器を掌で握り込み全体を擦り上げれば、センパイが唇を噛む。そんなに強くしたら血が出そうで、止めたいけどさっきまで舐めてたから何とも出来ない。

「ひ、あの、アメリア氏、…これ、どういう、ッう、」
「ちょっと舐められただけでこんなになっちゃうのに、センパイってば私のこと好き勝手出来ると思ってたの?」
「ひょ…?」
「ちんちんよわよわなのに、主導権なんて握れるわけないでしょ?ねえ?クソ雑魚ちんこのセンパイもそう思うよね?」

びくびくと手の中で脈打つそれを一度手離してぴん、と指先で弾く。センパイがむかっとしてるのが分かって、さて次は…と思った所で体勢がひっくり返る。あまりにも勢いが良かったので視界がぐわんと回った、許さんと睨み上げるも私を見下ろすセンパイの目は完全に据わってる。両手首をベッドに押し付けられて抵抗という抵抗は出来そうに…いや、まだ手段はある。なんとか脚を動かしてぐいぐいと剥き出しの性器を晒した太腿で刺激するとセンパイが深く息を吸って、そのまんまパンツがずり下ろされる。


「ちょっと、触って良いって言ってない。」
「はぁ?こんなぐっしょぐしょにしておいて?僕のちんこ舐めて糸引くほど濡れてるのはアメリア氏だろ?」
「濡れてない!っあ、ひぅ、…〜ッ、ねえ!」
「濡れ濡れですが?ほら、何もしてないのに指2本あっさり入って僕の指ぎゅうぎゅう締め付けてますが?僕がクソ雑魚ちんこならアメリア氏なんて媚び媚びまんこっすわ、ほら、ぐっちゃぐちゃ、音聞こえるでしょ。」
「っ、やだぁ!触んないで!やっ、やぁ、…っ、」
「いいから言えよ。おちんちん入れてくださいって。フェラして濡れちゃうんでしょ?入れて欲しいんでしょ?」
「ひ、ッ、やだ!そこやだぁ!きもちくない!入れて欲しくなんかないぃ…!やだ!入れちゃダメなの、ッ、や、」
「あ、どんだけ自分が濡れてるのか見てないと分かんない?そんなアメリア氏にはまんぐり返し、ほら、僕のちんちん入っちゃうね。ゴム無しで入っちゃうよ、ね、言うことあるでしょ。」

膝裏を持ち上げられ膝がベッドに付きそうな体勢にされてぺちん、と性器同士が合わさってずるずると擦られる。わざと、気まぐれみたいに陰核を擦り上げて押し潰されると悲鳴みたいな嬌声が溢れる。やだやだ、と首を振って拒絶を繰り返せばセンパイが舌打ちして、そのまま先端を押し込もうとしてくる。ヒッ、と喉を引き攣らせた私に私以外の人によく見せる、人の悪そうな表情を浮かべて見下ろすばかり。

「えっちしない!…っあ、ひぎ、ッ、んんん〜…!」
「あーあ、ごめんなさいしたらゴムしてあげようと思ったのに。でも仕方ないよね、アメリア氏が大好きなおちんちんにごめんなさい出来ないのが悪いんだもんね。やだやだ言ってたって気持ちいいんじゃん。アメリア氏のおまんこは素直だから僕の精子欲しいって、子宮降りて来てる。ゴンゴンして欲しいから媚びてんだもんね、ほら、孕んでいいよ?」

酷い音を立ててセンパイの性器が私の膣内を荒らす。でも気持ちいい所は絶対に擦ってくれなくて、ただセンパイが射精する為の腰遣い。変な体勢な上に子宮口を押し上げられて苦しいのにセンパイはそれを知らんぷり。

「ごめんなさいは?」
「ん、ぐぅ…っ、しな、ひない、ぃ、ッ、」
「じゃあナカに出すね。ヒヒッ、アメリア氏それで逃げてるつもり?腰振って強請ってるようにしか見えないけど。まあ、どのみち?僕の神エイムから逃げられるわけない、っよね、!」
「ひ、ああああ〜ッ!あ、ぁ、ひぐ、ッ、んん!や、やら、おくやだ!あかちゃんでき、っあ゛、やだぁ!やめてよぉ!」
「やめて欲しいならさぁ、なんかあるよね?アメリア氏賢いんでしょ?ねえ、ほら、どうすればいいか分かってるじゃん、なんで言えないの?おまんこ気持ち良くて何も考えらんない?……あーあ、アメリア氏がぐちゃぐちゃの媚び媚びだから顔にまで掛かっちゃったね。どっちがクソ雑魚なの?ろくに広げてもないおまんこにちんちん入れられて、どう?」
「ッ、め、…ごめんなさ、ぁ、ゆるして、……ごめんなさい、っセンパイ、ナカに出しちゃ、っあ、あかちゃんの部屋入っちゃだめぇっ、!」
「ダメ、最初からごめんなさい出来ないアメリア氏が悪い。ヒヒッ、ナカに全部出すからちゃんと赤ちゃんのお部屋で受け止めてね。」
「や、やだ!ナカはだめなの、っ!だめ、ッ、やああ!」

普段は0.02ミリに感じるはずの熱が吐き出されるのを感じ、そのままぐったりと力を抜いた。



「……で、どうだった?」
「ほへ?」
「女性優位からの逆転わからせ、センパイのAVの統計上一番好きなのかなって思ったんだけど。」
「ひぎゃああああああ!!!!」

さっきまでの乱暴さはなんだったのか、頭から布団にくるまって籠城するのを見ながら勝手に冷蔵庫から取り出したミルクティーを飲む。なんかぶつぶつ言ってるけど気にせずに丸くなった背中に伸し掛かってツン、とその背を突く。

「いつもと違うとは思ったけど!好きなことしたいって言うから!信じちゃったじゃん!純情な童貞くん虐めて楽しい!?」
「あの性癖はどう考えても純情じゃないし、センパイは私で童貞捨ててるしツッコミどころしかないよ。で、どうだった?」
「ここで追撃ぃ…た、楽しかったけど、でも僕は別にアメリア氏に酷いことがしたいわけじゃなくってぇ…さっきはちんちんに負けちゃったから信じられないかもしれないけど…。」
「よくわかんない人だな。」

ズリネタには好ましいが実際に恋人にやるのは別らしい。ただ夢ではあったから食い付いてしまったのも事実とのことで、震える背中から離れて軽く毛布を摘む。まだ顔を出す気にはならないのか頑なにこちらを見ない。

「ねえ、センパイ。」
「なに…これ以上はガチで泣く自信あるけど。」
「とびっきり優しく抱いて、いっぱい好きって言って。そしたら…今度はセンパイが本当に私にしたいこと、付き合ってあげるから。」


ガバッと勢いよく布団を剥いで、信じられないような顔をしたセンパイに吹き出すように笑ってミルクティーを放って薄い身体に抱き付いた。

「乱暴された後は、恋人といちゃいちゃお清めセックス、でしょう?」
「拙者この短時間で色んなセルフプレイしすぎぃ……でも、うん。さっきのと比べ物にならないくらい優しくするから、…しよっか。」


優しく唇を合わせて、今度は柔らかくベッドへと寝転ばされる。自分で出した癖に流れ出た精液に鼻血出しそうになったりしてたけど、それでも約束通りに優しく愛してくれた不器用でちょっと拗らせた性癖持ちのこの人が愛おしくて仕方ない私も、まあまあ手遅れかもしれない。翌日、クラスメイトのやんちゃな方のリーチが私の首筋に残った鬱血痕と独特の歯形を全力で揶揄ってきたから放課後は部活にでも顔を出して苦情を入れに行こうと思う。勿論監督不届きのアーシェングロットにも、何も考えずに見える位置に残したイデア先輩にも。



タルト有馬す。