何してるの??


大好きな彼氏の、部屋にいます。


「……」


なのにずっとケータイを構ってばっかでつまらなくて
ちょっと仕返しのつもりだったの。


「慶ちゃんのばーか」


その声は、彼には届かず。




しばらくすると


『ねぇ、〇〇』


手越くんとLINEをしていると、後ろからやっと慶ちゃんに声をかけられる

慶ちゃんが私をほったらかしたみたいに
私も彼をほったらかしにしている風に装いたくて、


「ん?なにー?」


振り向くことなく返事をすると


『……誰と、何してるの?』


いつもよりも声が低くて、振り向くに振り向けない。


「て、ごしくんと」

『は?手越?
手越がなに?』


彼のオーラが、背中から伝わってくる。
なんだか怖くて、怖すぎて。


「LINE、して…るの」

『何の話?』

「慶ちゃんの、話だよ?」


恐怖で声が震えるとは、こういうことなんだ。
上手く喋るのが出来なくなっていることに気付いた。


『…へぇ、俺と一緒にいるのに?』


彼の声がどんどん低くなっていくのか分かる。


「ご、ごめんなさい……もうしないから」


振り向こうとすると

ポンッ


「…ひゃっ、」


肩に手を置かれて
ゆっくりと近付いてくる、彼の顔。

そして、耳元で


『俺以外の人と話さないで?気持ち悪くて吐きそう。』


囁いた。


「わ、かった。もう……しない
約束するから…」


今までこんなこと、言われたことなかったから
どうしていいのかわからない。


『別に、怒ってなんかないよ?
約束しようとも言ってないしね?』

「……ご、ごめ」

『俺はね、〇〇のことが好きなだけだよ?
なのにどうして?

俺のこと好きじゃないの?好きだよね?好きでしょ??』

「も、もちろん、好き……だよ?」


ゆっくりと振り向くと


『じゃあ二人で幸せになろう?』

「っ……け、ちゃっ」

『ちょっと痛いかもしれないけど、すぐ気持ちよくなるから。ね?

我慢して』

「……い、いやっ…!」

『〇〇、大好きだよ{emj_ip_0177}』




シュッ


手に持つ刃物が私の喉を引き裂いた




「……はっ、ぁ…」



その場に倒れ込み、視界が歪み始める
息をする度に私の喉からはヒューヒューと空気が漏れ、音がする。


『可愛い〇〇、俺だけのものなのに

最後くらい手を繋ごうよ、ねぇ?』


って慶ちゃんは私の手をギュッと握る。


『一緒に逝けば、ずっと離れられないよね{emj_ip_0177}』


初めて黒い笑みを浮かべたと思えば





彼は自ら、自分の首を切り落とした。





『死んでも愛してるよ…?』






それが
最期に聞いた彼の言葉だった。













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