放課後





隣に座っているきみの、金色の髪がキラキラ光り


『まーじ?!それやべぇ!!』


あははは!っておっきな口を開けて、
目を細くさせて、

本当に楽しそうに笑う。




私は、そんな笑顔が大好き。



彼の名前は手越祐也



『あ、そんでさ
昨日まっすーがね、帰りに肉まん買ったんだけど……』


「肉まん…増田くん自体肉まんみたいなのに……」


『そうそうそれそれ!可愛いんだぁ、たか。』





よく友達から
"付き合ってるの?"
なんて聞かれるけど多分よく思っているのは私だけ。


そんな質問でさえも、私を惨めにさせる。

まぁ、いい感じじゃないのかな?


なーんて、1人で
自惚れたりするけど

期待したって苦しいだけ。

私は今までの恋愛経験で学んだ。


…………まぁ、まだ16の高校生だけど。



「よし、部活終わったぁぁ……」



私には、1日の中の唯一の楽しみがある。


放課後、部活が終わってから

学校の近くの彼の家の前で
並んで座り、30分おしゃべりすること。

ただ、それだけ。


ただそれだけなのに

とってもとっても幸せな気分になれるの。


『あ、部活終わった?お疲れ様!』

「手越君こそ、お疲れ様。」

『早速なんだけどさ、聞いてくんない?(笑)』

「なになに(笑)」


______
____


「それでね、祐子が……」

『うんうん、』


彼はいつも、私が話してる時に
私の目を見てくれる


「〜〜でね、」

『…』


あまりにも見つめられるもんだから


「な、なーに?」


って聞くと


『…んーん、なんでもないよ』


って。
いつもそう言う。

なんでもない顔じゃないよそれは。



しばらくするとまた
じーーっと見つめてくるから


「……なーに?」

『なんでもないよ?』


の掛け合いが始まる。

彼に見られてるってだけで、
私はドキドキしちゃうから

いつも目をそらして彼とは反対の方を向いて顔を隠す。

多分、顔は真っ赤っか。




『なんでそっち向くの〜』

「うっさい、ばか」


なんて可愛くないことしか言えなくていつも後悔。


それから彼は


『ふふ、』


って笑う。

これがいつものやり取り。


「むー……」


だけど、

私ばっかり照れるのは嫌で
初めて


仕返しに見つめてやった



『〜〜でさ、』

「うんうん」

『……ねぇ、なに』

「んー?なにが〜?」

『…見すぎ、』


心なしか彼の顔が赤くって

それだけで キュン、と胸がときめいたのを感じた。



「うふふ〜、いつもの仕返し!」

『…〇〇』

「……ハイ」

『……』

「……っ、」


息が、止まりそうになった。


彼は、まっすぐと私の目を捉えてて

私も、彼の目から視線が外せなくって


時間が経つのが、とても、

とても
遅く感じた。



心臓が飛び出しそうなほどうるさくて
彼に自分はどう映ってるのかな、

なんて考えていると


自然と顔の距離が近くなっていって。
真面目な顔をした彼が近付いてくる。



「……っ…」


でも
私は耐えきれずに


視線を逸らしてしまった。



『……ねぇ、こっち向いて?』

「や、だ……」

『どーして?』

「だって、恥ずかしい…」


俯いたまま答えると


『いーから、』

「もうっ!」


彼の方を向くと







ちゅっ、







頭が、追いつかなくて。



彼は目の前で


『ふふ、もーらい。』


子供みたいに微笑んだ。



fin











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