クリスマスなのに
駅前で寒空の中、彼との電話。
ここのツリーを2人で手を繋ぎながら見たなぁ……
なんて思い出して、かけてしまった。
「もしもし?」
『おお、〇〇?どうした?
ちょうど俺もかけようと思ってたんだけど。』
「……ねぇ、今年もクリスマスはこっちに帰ってこれないの?」
『今年"も"って……
まぁ、去年のクリスマス無理だったな、』
「そーだよ、私一人でケーキ食べたんだからね!」
彼、加藤シゲアキは東京に住んでいて
私は大阪に住んでいる。
まぁ、遠距離恋愛ってやつ。
元から遠距離だったわけじゃない。
彼が二年前に仕事で東京に行っちゃって
それからちょくちょくは帰ってきてくれるけれど
そこからは何もなし。
年に会えて4、5回
……いつまでもこのままじゃいられないよ、シゲ。
「……はぁ」
無意識に涙が頬を伝う。
「…会いたいなぁ」
ポロッと口から出た、遠距離になってから言ったことのなかった言葉。
「ご、ごめんっ、」
『……俺も、〇〇に会いたいよ』
「シゲの、バカ」
『うっせーよ』
周りからの視線が痛いけど、ボロボロ涙は出てきて。
彼に悟られないように、静かに涙を拭う。
『何泣いてんだよ、ブッサイクな顔して』
「は、はぁ?!泣いてなんかっ……」
『もーー、目擦るな、赤くなるだろ』
「うっさいなぁ……
…え?どうして目擦ってるって……」
『さぁ、どうしてでしょう。』
電話越しじゃなく、後ろから聞こえた愛しい声。
「し、げぇっ…、」
『よ、』
「な、なんで…」
『……迎えに来た』
「…………遅いよっ、バカ!!」
私はそう言いながらも、鼻を赤くした彼の胸へ飛び込んだ。
『〇〇、
結婚しよう。』
ゆっくり頷くと
抱きしめる彼の腕が強くなった。
fin
*
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