首輪と手錠
「……ん…」
目を覚ますと両手首と首に感じる、少しの痛み
ふと手元に目をやると
「………え?」
鉄の輪っかが私の手を固定していて。
『あ、起きたんだね』
にっこりと微笑むシゲの姿。
「シゲ、なに…これ?」
彼の方を向くと
ジャラ、と音が鳴った。
私の首からは鎖が伸びていて
……その先はシゲが持ってる。
「首、輪……と手錠…?」
『うん、そうだよ。〇〇がどこへも行かないようにね。』
「え?何言って…『なんかさぁ!』
彼の大きな声に怯んでしまって
ひゃ、と小さな声が漏れた。
『こんなんだと、〇〇』
彼の顔が目の前にきて。
「な、に……?」
"ペットみたいだねぇ"
と、笑った。
「……っ……し、げ…?」
笑っているけど、目の奥は笑ってない。
いつもとは違う彼に恐怖しかなくて
私からパッと離れ
背を向けたまま
『〇〇が悪いんだよ?』
とつぶやく彼。
「……え?」
私が聞き返すと
『だって、こうしてないと、〇〇どっか行っちゃうんだもん。そうだろ?』
振り返った彼の顔を見て、背筋が凍った。
『まーずー、まっすーとご飯行っただろ?』
「それはっ、彼女のことで相談があるって……」
『彼女と別れたの、知ってるだろ?何言ってんだか』
何も言い返せず、口を噤む
『次はー、小山に告白されたでしょ?』
「どうして、知ってるの…」
『さぁ?』
"俺はお前のこと、なんでも知ってるよ"
狂った目でそう微笑む、
『最後は〜』
「……っきゃ…」
急に顎を捕まれ
彼の顔が目の前に。
"手越とキス、しただろ"
聞いたことのない、低い声が耳元で聞こえた。
「ど、どうしてっ……」
『だーかーらー』
"〇〇のことはなんでもわかるんだって言ったじゃーん"
ニヤリと微笑んで
私の首に繋がる鎖をグンッと引っ張る
「……んっ、」
『ここに繋いでおけば』
「や、やめて!」
『もう』
「やだっ!!」
『俺だけのものだよ……?』
ガチャン、
私の首から伸びた鎖は
部屋の柱に固定された。
「し、げ……」
『殺したいくらいに……愛してるよ…?』
____彼から一生、逃れられない
*
*
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