番外編
慶ちゃんに愛が好きって伝えたはいいものの…………
「どーやって告白しよう」
俺が告白すれば、きっと上手くいく。
だって彼女も……愛も多分、俺のことが好きだから。
「俺が告白したら慶ちゃんも勇気出ると思うんだけどな〜……」
…………
愛とのトークルームを開き
「(ねぇ、明日話したいことあるからさ
一緒に学校行かない??)」
送信ボタンを押そうとして、躊躇う。
……これで、大丈夫かな
ま、大丈夫だろ
送信ボタンを、ゆっくり押した。
______
____
「祐也、おはよう」
「……はよ」
やっべぇ、なんでだろ。すっっげえ緊張する
今までこんなことなかったのに___
「どうしたの?」
「はっ?何がっ?!」
「何がって……話したいことあるんでしょ?
……あ、美雨ちゃんのこと?」
なんて、引きつった笑顔。
あー、なるほどね。俺があいつのこと好きなの知ってたんだ。
「…んな顔すんなって、」
彼女の小さな頭に、ポンポンと手を置いた。
「……ゆ、うや…?」
「あ、ごっ ごめん!」
なに頭ポンポンなんかしちゃってんの?!
きもっ……
「それでさ、話したいことなんだけど〜……」
「うん、なになに?」
キラキラした目でこちらを見つめるから
「…やっぱ放課後言います……」
思わず目を逸らしながら、こんなことを吐いてしまった。
「えー、なんだ〜……つまんなーい」
慶ちゃん、俺も相当なヘタレだわ。。。
噂をすれば、仲良さそうな2人組。
「あ!慶ちゃんと美雨だ!行こーぜ!」
これじゃあいつもの4人じゃんかよ……
「慶ちゃん!美雨!おっはよー!」
不自然に明るく振る舞う。
でも愛は
「おはよーう!」
って俺と同じようなテンションで。
なんとも思ってなさそうだ。
放課後までにどうにかして考えないとな。
______
____
やっぱさ、シンプルイズベストだと思うわけ。
だからつまりね、
" 好きです、付き合ってください "
が妥当だと思うの。
でもね〜、なんか欲しいよね。わかる?
うーん、ラブレターでも書く?
……
無理だ、小っ恥ずかしいわ
" 俺とこれからも毎日学校へ行きましょう "
いやいや、慶ちゃんいるしね、うん
" 好きだよ。……嘘。大好き "
これ女の子から言われたら惚れるやつだな
" …これからも、ずっとそばにいて欲しい "
やっべー、重いわ
" お前といると安心するんだ "
まぁ安心するけど……美雨といても安心するけど……
なんだよ俺やべえやつじゃん。。。
「あーーー!!!!」
「手越うるさい!」
「……さーせん、」
今授業中だったわ。
______
____
ろくに考える暇もなく、気付けば放課後。
「愛〜、話ある〜」
もうどうにでもなっちまえ、だな
隣を歩く彼女を盗み見た。
長いまつげに白い頬、赤い唇
あぁ、こいつってこんなに可愛かったんだな。
くりっとした瞳がこっちを向いて……
「ねぇ、祐也?」
「……ん、んん?!なに?!」
「私達こんなに一緒にいるとさ、誤解されちゃうよ?」
「誤解?誰に?」
「誰にって……美雨ちゃん…でしょ、」
「あーー…」
「だからさ、私と一緒にいない方が祐也の恋愛のため…「好きだからお前と一緒にいるんだよ」
口をついて出た言葉。
「……え?」
愛が、目を真ん丸にさせて驚いてる。
勢いは、大事だよな。
「…だーかーら、好きなの」
「……誰が?」
「愛が」
「…うそぅ」
「俺嘘つかない」
「そん、な……」
嬉しすぎて涙出そう、なんて手で顔を覆ってる愛。
その顔は真っ赤で、
今にも目から涙がこぼれ落ちそう。
「……好きなんだよ、愛のことが」
「…うっ、ゆ……やぁ、」
「あはは、泣いちゃった〜(笑)」
彼女の身体を抱き寄せ、ゆっくりと腕を回した。
腕の中の愛は、余計に泣いちゃって(笑)
ようやく落ち着いてきて、泣き止んだ彼女の第一声が
「……はぁ。死にそう」
「何言ってんだよ(笑)
死なれたら俺が泣く」
「も、幸せ過ぎて鼻血でそう……」
「俺は可愛すぎて鼻血でそう」
「……あ、言ってなかったね」
「何を?」
「私も祐也が大好きだよ」
満面の笑みを浮かべた、愛しい、俺の大好きな人
「今日から俺の彼女な」
「今日から私の彼氏にしてあげる」
「なんで上からなんだよ降格させるぞ」
「彼女の下って何?」
「……クラスメイト」
「友達以下!それは嫌だね」
よろしくね、って微笑んだ彼女の頬に
「わっ…/////」
優しくキスを落とした。
「……なにこれだけで赤くなってんの」
なんて強がったけど
「(やっべー、超心臓バクバクいってる
こんなのキスしたら心臓爆発するかもしれない)」
……愛の唇を奪うには、俺の心臓が鍛えられるのを待つしかないようです。
Fin
おしまい
ALICE+