You are mine
『ねぇ、〇〇?』
「ん?どうしたの?」
『さっき家の前で誰と話してたの』
「あぁ、祐也くん?」
『……は?誰?』
見たこともないような黒い瞳をするから
少しためらってしまう。
「誰って……同じクラスの」
『…好きなの?』
「……いや、そんな…/////」
図星をつかれて、体温が上がる。
『どうして赤くなってるの?〇〇』
真顔で目を見開く、
「ど、どうしたの……」
『ずっと我慢してたけどさあ』
髪をかきあげ、こちらを見る
「う、うん」
『俺ね、〇〇のこと好きなんだよ?』
"〇〇は?俺のこと好き?好きだよね?"
って優しく笑っているけれど
「な、何言ってんの……?」
『何って……何がおかしいの…?』
「私達、兄妹だよね……?」
『だから?』
なんて真面目な顔して答えるから
「…………信じられない」
ついぽろっと口から出た言葉に
ピクッ、とお兄ちゃんの体が揺れる
『……今なんて?』
「信じられないって言ってんの」
お兄ちゃんが、私を
ものすごい目で睨んでいて
『〇〇』
「………………なに」
『好きだよ?』
「……私はお兄ちゃんにしか思えない」
『大好きなのに?』
「…………私は祐也くんが好き」
『……は?』
「だからっ!」
"手越祐也くんが好き"
と言い終える前に
お兄ちゃんが近付いてきて
私を床に押し倒し、跨る。
「おも、いっ…!」
『どうしてそんな事言うの?』
「は、なにがっ…」
『俺のこと好きじゃないの?』
「そんなわけないじゃない!」
『どうして?だって起きたらいつもおはようって言ってくれるじゃないか、寝る時はおやすみって』
……そんなの当たり前じゃん、と思うけれど
恐怖心が勝ってしまって
「……ご、めんなさい」
『どうして謝るの?』
「…………私、お兄ちゃんはお兄ちゃんとしてしかっ…」
口を噤んだかと思えば
床についていた手を離し、ゆっくり起き上がるお兄ちゃん。
「おに、いちゃ……?」
『……は、…………いよ』
「…えっ?」
ダン!
と床に手をついて
顔が目の前に。
『〇〇は誰にも渡さないよ』
口角が少し上がったと思えば
そっと手が喉に添えられて
「……ちょっと待っ…」
『誰にも見せないよ、俺だけの〇〇……
渡さないよ。クラスの奴にも、祐也って奴にも、親にも。』
「…て、手を、離し…て……?」
恐怖で声が震えてしまって、うまく喋れない。
『ん?大丈夫だよ?』
いつもの優しい顔で"ふふ"と笑うと
「……ん、…やっ……ぐ…、」
思い切り私の首を絞める
「……はっ、……おに…ちゃぁ」
『ねぇ、貴久って呼んで?』
「た、……かっ…ひさ………はっ、…ぁ」
"大好きだよ、誰にも渡さない"
私にそう微笑みかけ、ゆっくりと唇が重ねられた。
「……んぐっ、…っは……んっ…」
『んふふ、キスしちゃった。
顔真っ赤だよ、照れてるの?可愛い{emj_ip_0177}』
「て、……はな…………し、」
『俺だけのものにするんだから。幸せでしょ……?』
「………………」
"あぁ、もうダメだ
私お兄ちゃんに殺されるんだ"
なんて、
友達や祐也くん、親の顔が頭の中を駆け巡る。
祐也くん、大好きなのに…………
無意識に頬を伝う涙。
『…………可愛い』
お兄ちゃんはそれをぺろっと舐めた。
"バイバイ、お兄ちゃん"
朦朧とする意識の中、
最後に聞こえたのは
『あーあ、
俺の〇〇が死んじゃった。』
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