夏空に満ちた笑い声
夏真っ盛りの時期に行われる一週間の合同合宿は、埼玉の森然高校で実施するのが毎年恒例だった。
理由は単純、熱中症対策である。ただでさえ練習中は高温多湿の環境になってしまうから、梟谷グループの中で唯一自然に囲まれた森然が安全だと判断されたのだろう。
実際、八月になれば最高気温は三十五度を軽々と越える。いくらバレーボールが室内スポーツとはいえ油断は禁物だし、選手たちの健康管理をサポートするのもマネージャーとしての立派な役割だ。
私が今まで取得してきたスポーツ栄養の資格試験では、水分補給に関する内容も網羅されていた。適切な量やタイミングを含め全ての知識を再度頭に入れてきたし、恐らくセルフペナルティの甲斐あってか、私は謎に声が通る奴として認識されていたので、練習中の声出しは積極的にしていいよと監督陣からも事前に許可を貰っていた。報連相は大事である。
「あ、……苗字さん。聞きたいことがあるんだけど」
森然行きのバスに乗り込んだばかりの、眠たそうな孤爪と目が合う。これでレギュラー陣は全員無事に乗車したから、少しくらいお喋りしても問題ないだろう。我らが脳は無駄な会話を避ける傾向にあるし。
「どうしたの? 孤爪」
「虫よけスプレーってある?」
森然は比較的涼しい一方で、虫がよく出るのだ。それで去年孤爪が苦労していたことを思い出して笑う。
「うん、大容量のやつ持ってきてるよ。備品箱に入れておくから勝手に使って平気だし、分からなければ私に直接声かけてもらってもいいし」
「ありがと。苗字さんの時間を奪ったら保護者達が煩いし、自分でやるよ」
すると、隣と背後の席から不満そうな声が複数上がった。
「保護者ってよりは、ボディーガードじゃね?」
「そーだ研磨、せめて番犬だろ。いや番猫か?」
「名称はさておき。これでも俺たち、苗字の意思を最大限尊重してはいるからね」
一斉にわいわいと喋りだした三年生を見て、孤爪があからさまにゲッとした顔をする。いつもはストッパーになる海もノッているところから見ても、確かにこの三人に一気に絡まれたら大変だろうなと微笑ましくなった。
「はいはい、もうすぐ出発だから。孤爪、早く後ろ行っておいで」
「はあい。……やっぱりめんどくさ」
「おい研磨、今苗字に面倒くさいって言ったか?」
「違うよ! 夜久くん達のそういう過保護すぎるところが面倒臭いだけ!」
珍しく叫ぶように言い放った後輩を見て、あちゃーと肩をすくめる。孤爪の体力を消費するのは本意じゃないけど、先輩として後輩にちょっかいをかけたくなる気持ちも分かるし。
「ちょっと夜久、からかわない。孤爪も暑さと眠さで参ってそうだし、水分補給しつつ仮眠取って良いから」
「別にからかってないけどな」
「ほんと夜久は一旦落ち着こう!? 孤爪、またね」
「うん……ありがと……」
どことなくフラフラしている後輩の背に手を振ってから、そのままチョップの形で隣のミルクティー色の頭に軽く触れた。
「うおっ、半分冗談だったんだけどな」
「半分本気にしない。ワガママはあとでいくらでも聞くから」
「悪かったよ。……でも前に苗字が言ってたこと、分かった気がする」
「え。どの話?」
「真正面から叱ってもらえると嬉しいってやつ」
「……そーですか」
「そーですよ」
ぽんぽんと優しく背中を叩かれたのも相まって、つい羞恥心が募り目を逸らす。すると後ろの席に座った黒尾とガッチリ目が合った。やさぐれた空気を纏ったとんでもない顔をしている。うわ、これは絶対に拗ねて面倒くさいやつだ。
「ちょっとお二人さーん、所構わず甘酸っぱい空気出すのやめてくださいますぅ?」
「はいはい、ごめんね黒尾くーん。すぐに座って出発の準備するからね」
「おめーはいちいち邪魔すんな」
「だから黒尾も夜久も! 何かにつけて相手に突っかからない!」
今度こそビシッと二人の頭に軽くチョップを入れた。髪質に似てひねくれているところがあるんだからまったく世話が焼ける。
でも、昔は自分の感情や願望さえも上手く自覚できなかった私が、ここまで我を出せるようになったのも二人のお陰だし。敢えて子どもっぽく振舞ってくれているのかなと感じる時もあった。
肩をすくめていれば、未だに睨み合う二人を微笑ましそうに眺める海と目が合った。どうやら、この状況を面白がってるみたいだと一瞬で理解する。いつも一番大人びているように見えて、怒った時の笑顔は誰より怖いし、一度ノッたら誰よりも突っ走るところがあるし。
こうして年相応に遠慮なくふざけられる場面があると、余計に楽しそうで微笑ましかった。さて、一体今回はどんなワガママが飛び出すのか。
「なあ苗字。このまま出発が遅れたら、黒尾と夜久のおにぎりも俺が貰っていいかな」
「勿論いいよ。なんならお昼のおかずもオマケするし」
「は!?」
「はぁ!?」
「はーい、それじゃ本当に点呼取るよ。ついでにおにぎりも一緒に配るから、二人ともステイ」
ムスッとしながら座る動作までそっくりだった。笑いながら両手で同時にわしゃわしゃと頭を撫で回した後───拗ねながらも嬉しそうな表情さえも似ていた───、今度こそ正式に出発の準備を開始する。
森然は梟谷よりも距離があるし、行きのバスでは選手たちをしっかり休ませるつもりだったのに、一番休息を取ってほしかった孤爪が既にややぐったりしていた。申し訳なさが強すぎて一番に朝ご飯を手渡しに行くと、ほんの一瞬だけ瞳がキラリと光る。かわいい。
一人一人に朝ご飯を手渡しながら、顔色や声音から改めて体調を見ていく。うん。特に空元気な様子も無いし、いつも通り丁寧で着実な仕事を巧みにこなす、私の大好きな皆がそこにいた。
問題ないことを確認した後に振り向いて、最前列に座る監督に向かって笑いかける。こちらを見守るように目を細めてくれた頼もしい姿に会釈をしてから、運転席に座る直井コーチに声をかけた。
「コーチ、準備オッケーです!」
「苗字、いつもありがとな。おにぎりも相変わらず美味かった」
「コーチの好みだってバッチリ把握してますからね。あ、ゴミはお預かりしますよ」
「さすが敏腕マネージャーだなあ」
「ふふ、恐縮です」
やはり何となく、監督もコーチもいつもより浮き足立っているような気がする。それだけ烏野の参戦が音駒にとっては特別なことなのだと再度痛感して、背筋がしゃっきりと伸びていった。
すると主将が背後から私の座席に頭を乗せて、上から覗き込んでくる。次の瞬間には心底愉しげな声が降ってきた。
「苗字、出発の号令かけてー」
思えば、私に一番無茶ぶりをするのは黒尾だった。こういうところも手のかかるお父さんみたいなんだよなと笑う。
普段は誰より大人びていて精神的に成熟している同級生たちが、素直に甘えて頼ってくれるのは、マネージャーとしても一人の人間としても嬉しかった。期待に応えるべく口を開く。
「了解ー。ならいくよ! 今日も最高にカッコイイ、我らが音駒高校男子バレー部のみんな!」
「オス!!!!!!!!」
「あはは」
バスが揺れそうな程の力強くて大きな返答だった。ビリビリと身体の芯が震えるような感覚が心地好くて、椅子の上に膝立ちになってから後ろを向く。
左隣の夜久が、すぐ目の前の黒尾と海が、右隣の監督が、背後のコーチが、後部座席に座る後輩たちが。全員がワクワクとした笑顔で私の言葉を待ってくれているのだと、視線を浴びるだけでも分かった。
かつての私は、大勢の人に見られながら言葉を紡ぐことが怖かった。きっと幼い頃のコンクールでの出来事がトラウマになっていたのだろう。
大好きな人の期待に応えられない自分勝手な私が苦手で、嫌いで、いっそのこと消えてしまえば良いのにと本気で思っていた。
本音を言えば今でも時折、人には言えない後ろ向きな感情が頭をよぎることはある。
たとえば、睡眠時間を削って勉強している最中、何度も似たような問題で躓いてしまう時。
差し入れのレシピを試行錯誤するも上手くいかず、さらには不注意で指を切ってしまった時。
練習試合で使う大量のゼッケンを「一人で運べる」と大見得を切った直後、全てぶちまけた時。
眠かったり疲れたり恥ずかしくなった時、私はつい自分自身をネガティブに捉えてしまうけど。それでも、その瞬間に全力で頑張った自分を否定したくはないと思えるようにはなっていた。
だって私は音駒の皆から学んだから。失敗は、未来の自分を奮い立たせるための大事な経験なんだってこと。
どんなにみっともなくて惨めだと感じることでも、その人を応援する立場から見れば、そんなミスも最高にカッコイイものなんだってこと。
挫折を知り、心を踏み躙られるかのような過去があるからこそ、人は切ないくらいに優しく強くなれるんだってこと。
「雑食性だけで言うなら、猫は梟にも川にも森にも烏にだって負けないから! 今回もずっと一番近くで、皆のこと全力で応援してるよ! 一緒に頑張ろ!」
「オウ!!!!!!!!」
「では全速前進! しゅっぱーつ!」
しゅっぱーつ、と全員の声が重なったままバスが発車する。すっきりカラリと晴れ渡る夏空のような、熱くて爽やかで優しい笑い声が、笑顔と共に車内に溢れて満ちていった。
理由は単純、熱中症対策である。ただでさえ練習中は高温多湿の環境になってしまうから、梟谷グループの中で唯一自然に囲まれた森然が安全だと判断されたのだろう。
実際、八月になれば最高気温は三十五度を軽々と越える。いくらバレーボールが室内スポーツとはいえ油断は禁物だし、選手たちの健康管理をサポートするのもマネージャーとしての立派な役割だ。
私が今まで取得してきたスポーツ栄養の資格試験では、水分補給に関する内容も網羅されていた。適切な量やタイミングを含め全ての知識を再度頭に入れてきたし、恐らくセルフペナルティの甲斐あってか、私は謎に声が通る奴として認識されていたので、練習中の声出しは積極的にしていいよと監督陣からも事前に許可を貰っていた。報連相は大事である。
「あ、……苗字さん。聞きたいことがあるんだけど」
森然行きのバスに乗り込んだばかりの、眠たそうな孤爪と目が合う。これでレギュラー陣は全員無事に乗車したから、少しくらいお喋りしても問題ないだろう。我らが脳は無駄な会話を避ける傾向にあるし。
「どうしたの? 孤爪」
「虫よけスプレーってある?」
森然は比較的涼しい一方で、虫がよく出るのだ。それで去年孤爪が苦労していたことを思い出して笑う。
「うん、大容量のやつ持ってきてるよ。備品箱に入れておくから勝手に使って平気だし、分からなければ私に直接声かけてもらってもいいし」
「ありがと。苗字さんの時間を奪ったら保護者達が煩いし、自分でやるよ」
すると、隣と背後の席から不満そうな声が複数上がった。
「保護者ってよりは、ボディーガードじゃね?」
「そーだ研磨、せめて番犬だろ。いや番猫か?」
「名称はさておき。これでも俺たち、苗字の意思を最大限尊重してはいるからね」
一斉にわいわいと喋りだした三年生を見て、孤爪があからさまにゲッとした顔をする。いつもはストッパーになる海もノッているところから見ても、確かにこの三人に一気に絡まれたら大変だろうなと微笑ましくなった。
「はいはい、もうすぐ出発だから。孤爪、早く後ろ行っておいで」
「はあい。……やっぱりめんどくさ」
「おい研磨、今苗字に面倒くさいって言ったか?」
「違うよ! 夜久くん達のそういう過保護すぎるところが面倒臭いだけ!」
珍しく叫ぶように言い放った後輩を見て、あちゃーと肩をすくめる。孤爪の体力を消費するのは本意じゃないけど、先輩として後輩にちょっかいをかけたくなる気持ちも分かるし。
「ちょっと夜久、からかわない。孤爪も暑さと眠さで参ってそうだし、水分補給しつつ仮眠取って良いから」
「別にからかってないけどな」
「ほんと夜久は一旦落ち着こう!? 孤爪、またね」
「うん……ありがと……」
どことなくフラフラしている後輩の背に手を振ってから、そのままチョップの形で隣のミルクティー色の頭に軽く触れた。
「うおっ、半分冗談だったんだけどな」
「半分本気にしない。ワガママはあとでいくらでも聞くから」
「悪かったよ。……でも前に苗字が言ってたこと、分かった気がする」
「え。どの話?」
「真正面から叱ってもらえると嬉しいってやつ」
「……そーですか」
「そーですよ」
ぽんぽんと優しく背中を叩かれたのも相まって、つい羞恥心が募り目を逸らす。すると後ろの席に座った黒尾とガッチリ目が合った。やさぐれた空気を纏ったとんでもない顔をしている。うわ、これは絶対に拗ねて面倒くさいやつだ。
「ちょっとお二人さーん、所構わず甘酸っぱい空気出すのやめてくださいますぅ?」
「はいはい、ごめんね黒尾くーん。すぐに座って出発の準備するからね」
「おめーはいちいち邪魔すんな」
「だから黒尾も夜久も! 何かにつけて相手に突っかからない!」
今度こそビシッと二人の頭に軽くチョップを入れた。髪質に似てひねくれているところがあるんだからまったく世話が焼ける。
でも、昔は自分の感情や願望さえも上手く自覚できなかった私が、ここまで我を出せるようになったのも二人のお陰だし。敢えて子どもっぽく振舞ってくれているのかなと感じる時もあった。
肩をすくめていれば、未だに睨み合う二人を微笑ましそうに眺める海と目が合った。どうやら、この状況を面白がってるみたいだと一瞬で理解する。いつも一番大人びているように見えて、怒った時の笑顔は誰より怖いし、一度ノッたら誰よりも突っ走るところがあるし。
こうして年相応に遠慮なくふざけられる場面があると、余計に楽しそうで微笑ましかった。さて、一体今回はどんなワガママが飛び出すのか。
「なあ苗字。このまま出発が遅れたら、黒尾と夜久のおにぎりも俺が貰っていいかな」
「勿論いいよ。なんならお昼のおかずもオマケするし」
「は!?」
「はぁ!?」
「はーい、それじゃ本当に点呼取るよ。ついでにおにぎりも一緒に配るから、二人ともステイ」
ムスッとしながら座る動作までそっくりだった。笑いながら両手で同時にわしゃわしゃと頭を撫で回した後───拗ねながらも嬉しそうな表情さえも似ていた───、今度こそ正式に出発の準備を開始する。
森然は梟谷よりも距離があるし、行きのバスでは選手たちをしっかり休ませるつもりだったのに、一番休息を取ってほしかった孤爪が既にややぐったりしていた。申し訳なさが強すぎて一番に朝ご飯を手渡しに行くと、ほんの一瞬だけ瞳がキラリと光る。かわいい。
一人一人に朝ご飯を手渡しながら、顔色や声音から改めて体調を見ていく。うん。特に空元気な様子も無いし、いつも通り丁寧で着実な仕事を巧みにこなす、私の大好きな皆がそこにいた。
問題ないことを確認した後に振り向いて、最前列に座る監督に向かって笑いかける。こちらを見守るように目を細めてくれた頼もしい姿に会釈をしてから、運転席に座る直井コーチに声をかけた。
「コーチ、準備オッケーです!」
「苗字、いつもありがとな。おにぎりも相変わらず美味かった」
「コーチの好みだってバッチリ把握してますからね。あ、ゴミはお預かりしますよ」
「さすが敏腕マネージャーだなあ」
「ふふ、恐縮です」
やはり何となく、監督もコーチもいつもより浮き足立っているような気がする。それだけ烏野の参戦が音駒にとっては特別なことなのだと再度痛感して、背筋がしゃっきりと伸びていった。
すると主将が背後から私の座席に頭を乗せて、上から覗き込んでくる。次の瞬間には心底愉しげな声が降ってきた。
「苗字、出発の号令かけてー」
思えば、私に一番無茶ぶりをするのは黒尾だった。こういうところも手のかかるお父さんみたいなんだよなと笑う。
普段は誰より大人びていて精神的に成熟している同級生たちが、素直に甘えて頼ってくれるのは、マネージャーとしても一人の人間としても嬉しかった。期待に応えるべく口を開く。
「了解ー。ならいくよ! 今日も最高にカッコイイ、我らが音駒高校男子バレー部のみんな!」
「オス!!!!!!!!」
「あはは」
バスが揺れそうな程の力強くて大きな返答だった。ビリビリと身体の芯が震えるような感覚が心地好くて、椅子の上に膝立ちになってから後ろを向く。
左隣の夜久が、すぐ目の前の黒尾と海が、右隣の監督が、背後のコーチが、後部座席に座る後輩たちが。全員がワクワクとした笑顔で私の言葉を待ってくれているのだと、視線を浴びるだけでも分かった。
かつての私は、大勢の人に見られながら言葉を紡ぐことが怖かった。きっと幼い頃のコンクールでの出来事がトラウマになっていたのだろう。
大好きな人の期待に応えられない自分勝手な私が苦手で、嫌いで、いっそのこと消えてしまえば良いのにと本気で思っていた。
本音を言えば今でも時折、人には言えない後ろ向きな感情が頭をよぎることはある。
たとえば、睡眠時間を削って勉強している最中、何度も似たような問題で躓いてしまう時。
差し入れのレシピを試行錯誤するも上手くいかず、さらには不注意で指を切ってしまった時。
練習試合で使う大量のゼッケンを「一人で運べる」と大見得を切った直後、全てぶちまけた時。
眠かったり疲れたり恥ずかしくなった時、私はつい自分自身をネガティブに捉えてしまうけど。それでも、その瞬間に全力で頑張った自分を否定したくはないと思えるようにはなっていた。
だって私は音駒の皆から学んだから。失敗は、未来の自分を奮い立たせるための大事な経験なんだってこと。
どんなにみっともなくて惨めだと感じることでも、その人を応援する立場から見れば、そんなミスも最高にカッコイイものなんだってこと。
挫折を知り、心を踏み躙られるかのような過去があるからこそ、人は切ないくらいに優しく強くなれるんだってこと。
「雑食性だけで言うなら、猫は梟にも川にも森にも烏にだって負けないから! 今回もずっと一番近くで、皆のこと全力で応援してるよ! 一緒に頑張ろ!」
「オウ!!!!!!!!」
「では全速前進! しゅっぱーつ!」
しゅっぱーつ、と全員の声が重なったままバスが発車する。すっきりカラリと晴れ渡る夏空のような、熱くて爽やかで優しい笑い声が、笑顔と共に車内に溢れて満ちていった。