激痛の元凶である我が腹部を抱えるようにうずくまり、着物の裾を固く握って耐える。呼吸が荒くなり、まるで獣のようだと頭の片隅で思った。
(……負けて、なるものか)
この程度の痛み、刀傷や銃創に比べれば訳もない。しかし、柔い内臓をきゅうきゅうと締め付ける感覚には、どうにも慣れることが出来ずにいた。
「ナマエ君、何処にいるのかね!」
(……!)
遠くで義光様のお声が朗々と響いた。それだけで、腹の痛みが遠退いた気がする。私を捜していらっしゃるから、すぐさま馳せ参じたい気持ちで一杯だが、このような醜態を晒す訳にもいかない。
「ふむ……ナマエ君が来ないという事は、何かが起きたんだろうね」
凛々しい独り言すら、私の耳に届いて癒やしを与えて下さる。次第に足音が此方へ近付いてきた。気付かれぬよう、部屋の片隅で息を殺す。嗚呼、義光様。私の事は構わずに。
「失礼するよ」
そんな私の願いも虚しく、義光様は障子を開いてしまわれた。差し込む光に縁取られる、自信に満ちた細身の体躯。
「おや、そんなに狭苦しい所で如何したのかね、ナマエ君?」
「よし、あき……さま」
「そんなに顔を歪めて……嗚呼、どこか痛むんだね?」
義光様の方が余程辛そうに眉をひそめ、私の前へと膝をついた。ナマエ君、我輩をもっと頼ってくれて構わないんだよ。高めだけれど柔らかな声と、労るように頬へ添えられた細い指に、私はとうとう涙した。
まさか貴方に泣き顔を見られるなんて
不甲斐ない私でも良いですか
もがみん好きすぎて……!
拙宅の彼は超洗練!上品!紳士様!に仕立てたい。
多分宴を手に入れたら凄く増えると思います。マイナーだとは知っているとも。
因みにネタは、申し訳ないけど苦しんでた相方参考にしてしまいました←
title thanks:しばし待て、
2011/11/05
天倉