ねぇ、
聞いて

ねぇ、サー。

私、前はもっと強かったのよ。寂しい、だなんて感情、手持ちに無かったもの。ずっと独りだったから。




なのに、サー。

貴方に拾われてから、私は酷く弱い人間になってしまった。貴方が居ないと寂しくて泣いてしまう。貴方の傍に居れば嬉しくて泣いてしまう。涙腺も弱くなってしまったようね。




一体どうしてくれるの、サー?

これから、もし独りに戻ったら、なんて考えるだけで、今までの私なら考えられないくらい、怖くなってしまうのよ。いくつも死線を潜り抜けてきた、この私が。



…嗚呼、サー。

貴方に相応しいくらい美しく在りたいの。でも、サーの所為で私は日毎醜くなっていくわ。人の欲って尽きないものだ、って誰かが嘯いていたけれど、本当かも知れない。勿論、私はサー限定よ?






「…つまり、おれに抱かれてぇ、ってところか、ナマエ?」




率直ね、サーは。

でも…そうとも言うわね。




「…名前で呼べ」




分かったわ、サー。



…いえ、愛しい愛しいクロコダイル。






ねぇ、聞いて
私を弱くした最愛の人









いつもと違う雰囲気で。鰐さんをサー呼びって凄く色気だと思う。まぁ鰐さんは色気なんですが。


title thanks:Circulation.


20110223
天倉