「気付いたか、ナマエ」
「ミ、ホーク……?」
「気分はどうだ。吐き気は?」
「気分良くはない、けど、吐き気は無いよ」
「そうか」
ミホークは少しほっとしたようだった。彼は、私が軽い脱水症状で倒れた事、此処はこの島唯一の病院という事、医師が言うには安静にして水分を充分に取れば大事無いという事を淡々と述べた。
「…じゃあ、ミホークが運んでくれたの?」
「覚えていないのか」
「うん…あんまり」
「…まあ、無理もなかろう」
「あ、でも…」
きっと倒れる間際、視界が白けていって。ミホークの背中が見えなくなって。怖くなって、ミホークの名前を叫びたいのに、身体が動かなくて。…でも、その時感じた力強い温もりは、絶対。だから私は安心して、気を失えたんだと思う。
「…でも?」
「ん、やっぱり何でもなかった」
「フ…そうか」
「取り敢えず、心配掛けてご免なさい。あと、ありがとう」
「礼には及ばん」
怖かった、だなんて子供みたいだから言わないでおく。ミホークの事だから気付いているかもしれないけど。ふと思い付いて、ベッドから手を伸ばす。
「…ミホーク」
「何だ」
「ん」
頬に触れる。ぴたぴたと軽く叩いてみる。怪訝そうな鷹の目の瞳は、此方を見下ろしている。ちゃんと其処に座って、しっかりと存在している。私の傍にミホークが居る事実が、凄く…嬉しかった。
手を伸ばしたその先に
貴方が存在(い)る、幸せ
(勝手にいなくならないでね)
(…ああ)
((だが…それはおれの台詞だ))
初鷹さん。また見切り発車!鰐さんよりキャラ掴めてないので似非さ倍増…。
脱水症状とか熱中症にはお気をつけて!まだ暑さは続くらしいですしね…(げんなり)
title thanks:rim
2010/09/01
天倉