嘘吐きの
ワルツ

「今日、おれは嘘を吐かねェと決めた!」




ウソップの高らかな宣言に、それも嘘なんじゃないの?とナミがからかう。違うわっ!と返すウソップに、ナマエがとことこと近付いた。




「ウソップくん、それ本当?」

「おうとも。おれがナマエに嘘吐いた事あるか?」

「ふふ、じゃあ質問するから、正直に答えてね」



ナマエはにこにこしながらウソップをじい、と見上げた。ナマエちゃんは今日も可愛いなぁ!とメロリンするサンジを後目に、ナマエは1つ目、と指を立てる。




「ウソップくん、好きな人はいますか?」

「いきなりだなオイ!…えーと、まぁ、その、…いま、す」

「じゃあ2つ目、その人のどこが好きですか?」

「そ、そうだな…弱っちいのに他人の為に頑張る所とか、か、か、…可愛い所」




顔を背け目は泳ぎ、耳まで真っ赤である。分かり易いヤツだな、というフランキーの呆れた声も、今は届いていない。




「3つ目、その人のことがどれくらい好きですか?」

「そっ、それこそ、海より深く山より高くだ!」

「4つ目、その人にしてあげたいと思ってることは?」

「んー、おれの出来る範囲でま、守ってやりたい…とは、思ってるけど」




ふむふむ、と頷くナマエに、ロビンがふふふ、と微笑を零し、青い春ですねぇ、とブルックがのんびりと呟く。春って青いのか?とチョッパーが首を傾げる中、最後の5つ目!とナマエが手を広げた。




「好きな人をこれからも大事にすると誓えますか?」

「そりゃあお前、海の男はそういうモンだ」

「そっか。ありがと、ウソップくん」

「お、おう」

「ウソップくんがどれだけカヤさんの事が好きかよく分かったよ」

「カヤ!?違ェっ、いやっ、カヤも大事だけどっ」




うるせェな、というゾロの欠伸混じりの注意も、ルフィの腹減ったー!という大声も掻き消す程に。





「おれはっ、ナマエが、好きだ!!!」





ウソップの高らかな宣言に、ナマエは「え…」と驚きに目を丸くした。






嘘吐きのワルツ





(え、だって、そんなの一言も…!)
(分かってて質問してたんじゃ無かったのか!?)
(や、ヤダっ恥ずかしい…!)
((何こいつ凄く可愛い…!))









四月おばかさんによせて。

麦わら一味が大好きなので全員ちょろっと出してみました。みんなでワイワイが凄く素敵だと思う。加わりたい。

そう言えばそげキングって名乗ってたっけ…その辺りの諸々はご容赦を。


title thanks:小さな世界



20110401
天倉