03

母から電話があってとると、高校の同窓会のハガキが来ていたから私の元へと送ったということだった。

高校を卒業して10年、私もいい年齢になった。

大学に入ってから付き合った人もいたが、社会人になってお互いの時間が合わなくてお別れすることになった。

その後は出会いもなく、合コンや婚活へ足を運んでみてお付き合いはするものの、プロポーズされそうになるとその人との結婚生活が急に思い描けなくなって逃げてしまう。

大学時代の友人からはポツポツと結婚の報告をもらうようになった。
なんなら子どもが産まれたという報告も聞いたし会いにも行った。

「名前は結婚せえへんの?」

いつからその言葉が嫌になったのだろう。

「相手がいないからどうしようもないねん」

顔に笑みを貼り付けて言うのが癖になった。

同窓会に参加したらこの手の話題は避けようがないだろう。
久々に友人に会いたい気持ちはあるけれど、それよりも嫌な思いをしたくなくて届くハガキは欠席で出そうと思った。



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