02
あの時なんて返したかは覚えてない。
一は私のことなんて全く興味がないと遠回しに言われたみたいで、本当に辛かった。
「名前最近岩ちゃんといないけどどうしたの?」
そもそもの元凶の徹に聞かれたくない質問をされて振り向けば「げっ、名前顔やばくない?」と追い討ちをかけられた。
「どうしたの?」
「一に、徹のこと好きなんだったら告白してこいって…お似合いだって言われた…」
泣いてる顔を見られたくなくて徹にしがみつけば、背中を優しくさすって「つらかったね」と声をかけてくれた。
「ごめんね、応援してくれてたのに」
「それはいいんだけど…」
「私さ、行く大学も一と違うし、これでおしまいにする」
「名前はそれでいいの?」
「うん、大丈夫」
徹に言ったことで自分の中でもケリがついた気がした。
小さい頃からずっと一緒にいて、離れる時がわからなかったけど多分今なんだと思う。
徹とも一とも、この先道は交わらない。
幼馴染という関係は変わらないけれど、それ以上になれないなら離れた方が自分のためだ。
「アルゼンチン行っても私のこと忘れないでね」
徹の顔も見ないでそういえば「当たり前じゃん!」と少し涙ぐんだ声が聞こえた。
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