05
あまりにも捕まらなくてイライラも頂点へと達した。
「かくなる上はこれや!!」
「え、そこまでするん?アホちゃう」
俺が手にしているのは一日だけ髪の色を変えられるヘアカラースプレーで、勿論色はアッシュグレー。
サムが二人いてもおかしいので、サムの分もちゃんと買ってきてある。
「俺まで付き合うたら名字さんに俺も怒られるんちゃうか」
「サムが二人おったらあからさまに警戒されるやろ。諦めて染めろや」
「三連のプリンで手打ったるけどどや?」
「よっしゃ、のった!」
「ツム、そこまでして名字さんのこと捕まえたいんか…」
呆れた顔をされたけれど、この二週間ほど毎日逃げられたらいい加減捕まえたくなるのは仕方ないやろ。
待ってろ、明日には捕まえて…捕まえて何するんやろ。
ふと頭に浮かんだ疑問の答えは、次の日になってもわからなかった。
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