03

朝起きてもLINEはきてなくて、社交辞令的な友達登録やったんやろかと落ち込んどったら、店に行く前に「朝から幸せでした、ごちそうさまです」ときていて、幸せなんはこっちの方や!と浮かれた。

新作のお試しだったのでどっちが美味かったか聞くと僅差で牛そぼろだと言われ、俺と同じ意見やし次の新作はこれで決まりやなと思った。

ランチの時間になるとお店は混みだして、休み時間やしLINE返ってこんかなと思っとったらまさかの常連さんと一緒にお店に来てくれはった。
店に入ってきた時に常連さんに連れてきてやったぞという顔をされ、心の中で拍手を送る。

三日連続会えるとか最高か?と思うが店は今まさにピークタイム。
構う余裕もなくテイクアウトかどうか聞き、注文をとる。
ああ、声もかわええ!

席へと座った二人の会話にバレないよう耳をダンボにして聞く。
どうやら俺らの話をしとるらしい。
ツムのことなんかどうでもええのに!もっと有益な情報を話してくれ!と常連さんを見るが、向こうは俺の視線に気づきながらスルーしよった。

「おまちど〜」とおにぎりを運ぶも、話す暇もなく他の注文を作る。
せっかく会えたのになあとしょぼくれるが、暇を見てLINEで「今度はゆっくり食べにきてな。午後も仕事頑張ってや」と送っといた。
返事くればええなあ。

ランチタイムが終わり、LINEをみれば名字さんから「宮さんもお仕事頑張ってください」ときていて、名字呼んでくれた!!とその日一日ものすごく頑張れた。
恋って偉大や…!!



back