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文化祭当日、クラスでやる人探しのためにそれなりに目立つ格好をさせられた。

「侑似合うなあ!」

「身長もあるし顔だけはいいから映えるわ〜」

なかなかに失礼なことを言うクラスの女子にふざけて「俺のこと捕まえたら好きにしてええんやで」と低い声を出してみたら「侑に少しでもときめいた自分が許せへん」と悔しそうな声で言われた。

「とりあえず侑は適当に校舎内彷徨いてくれてればええから」

「飯とか食ってもええの?」

「別に宣伝するわけとちゃうし好きにしてええよ」

と、いうことは実質フリータイム。

文化祭で人も多いし、今日やったら名字さんも油断しとるやろうから捕まえやすいかもしれない。

名字さんは捕まったらどんな顔をするんやろ。
悔しそうな顔?それとも恥ずかしそうな顔?
想像するだけでワクワクが止まらない。

そして捕まえたが最後。
もう逃がすつもりはない。

北さんに言われて自覚した己の気持ちにも整理はついている。
後は本当に名字さんを捕まえるだけ。

サムのクラスはお化け屋敷だったはず。
名字さんもナースのコスプレとかしとるんやろうか。
きっと可愛いに違いない。

浮ついた気持ちでサムのクラスへと向かえば、入り口に客寄せとして立っている角名がいた。

「侑、今日こそ名字さんのこと捕まえるんでしょ?」

「せやねん!どこ行ったか知っとる?」

「今中に入ってるよ。侑暇なら入っていけば?」

「お、ええな」

「暗くて侑ってわからないから捕まえやすいかもよ」

ナイス提案、何も疑わずに言われるがまま入ったのが間違いやった。

まさか名字さんがサムと角名と組んで俺のことを捕まえようと思っとるなんて思わないやないか。



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