どうも、管理人のころです。
書き下ろしの新刊について、話で使った小道具とか、場所とかについてちょっとだけ。
興味のない方はお手数ですがBACKお願いします。これから新刊を読まれる方は、どの話が誰かという軽いネタばれも含まれるので読んでからの方がいいかも?
まず、表紙カバーを見ていただきたいッ!
くろさんの素敵なイラストとカバーデザイン…これだけで500円の価値はあるんじゃないか…いっそ中身をはずしてカバーだけで頒布したほうが欲しい人増えるんじゃないか…と真剣に悩んでしまうくらいの素晴らしさです。
実物が届いた時、あまりの美しさに感動しました。
印刷はオンデマンド印刷の美しさに定評があるサンライズさんにお願いしました。
そして中身……。
タイトルの「Sillage」は残り香という意味です。
香りにまつわる恋のお話なので、たいした捻りなく決めました。
タイトルって難しいですよね。それがうまいか否かで、書き手の力量がわかってしまうところがある…怖い怖い。
今回は短編集だったので、収録する順番も凄く悩んだんですよ。癖のある話もあったのでね……でもラストの「エゴイストの夜」だけは最後に持ってくると決めてました。
さて一つめの「星影の薔薇」
商品名は出していませんが、モチーフにした香水はステラ・マッカートニーのステラです。
紫色のグラデーションのパッケージが美しい、薔薇というか薔薇紅茶に近い香り。
薔薇石鹸と感じるひとも多いみたいですね。
個人的にはラストのアンバーがちょっと重く感じられるので、秋冬向けかな〜と思ってます。
作中の「君の瞳に乾杯」はかの名画「カサブランカ」の中のワンシーンです。
このお話は、この短編集の中で一番最初に書き上げた話です。さらさらっと書きました。
ご感想にて書きだしをほめていただけて、とても嬉しかったです。
「五月雨、匂ふ」
気づいた方も多いと思いますが、こちら、前回出した「LOST」の夢主でございます。
脳内プロットはLOSTの85Pで「都会を見おろす、観覧車の中でのプロポーズ」という一文をあげた時にはすでにできていたので、中身はさらさらっと書けてしまいました、なのに、タイトルがなかなか決まらず、ヘンに苦しんだお話でもあります。
余談ですが、こちらの夢主、当サイトの「年齢制限のある短いお話」にも登場しております。
けれどどちらも「LOST」を読んでいない方でも楽しめるよう意識して書きました……大丈夫だといいな……。
いずれ、この夢主とオールマイトが付き合うようになるまでの話を書きたいなと思ってます。
作中の「香水をつけない女に未来はない」というセリフは、ココ・シャネルのもの。彼女はとかく名言が多いので、「マドンナリリー」の「翼あるもの」や「1ダース〜」の「ポワソン・ダブリル」等々、拙作の中でも出してしまうことが多いです。
いいんだよ…ヒロアカ世界には永ちゃんがいるんだ、シャ〇ルがいたっておかしくないんだ。
「黒き森の女」
この短編集の中で最も長く、そして「これ…ホントに入れていいのかよ…」と掲載するのを悩んでしまった話。
(でも、載せました)
夢? 夢なのこれ? ちょっとホラー入ってます。
大正時代に実在した女性ピアニストをモチーフに、いろいろ弄繰り回してこんな話ができました。
作中に出てくる曲はショパンのノクターン。有名な2番でも雄大な13番でもしっとりとした20番でもなく、人気のない21番。あえての選択です。
香水は一説では最古の香水と言われる、オーアドミラブル(ケルンの水)。4711という名でも親しまれています。
「琥珀色のしあわせ」
こちらは箸休め的に書いた、起伏のないお話。
濃くて癖のある話のあとはこれくらいがイイかなと思って、「黒き森の女」の次に配置しました
ええと……これ、あの話の夢主です。こないだVが終わったばかりの「カレイドスコープ」。
カレイドスコープ未読の方にとっては盛大なネタバレになってしまうので……こっち先に読んじゃった人がいたら……なんか……ほんと……ごめんなさい。
作中のピンクダイヤモンドを、パパラチアサファイア(パパラチアってスリランカの言葉で蓮の花のことなんですよ…)にすればよかった…パパラチアは他の話で二度ほど出したけど、やっぱりそっちにすればよかった……と、入稿後に死ぬほど悔やんだというどうでもいい逸話つき。
ちなみに、ピンクダイヤの指輪はティファニーのスリーストーンをイメージしてます。
「真夏の夜の毒」
年齢的にも性格的にも、拙宅には珍しいタイプの夢主。
いつかなんらかの形で続きが書けたらいいな…などと思わないでもない。
作中で彼女がつけているのは、かつて一世を風靡したC.Dの本家「Poison」。紫色の濃い香り。
私はつけこなせない。…っていうか、私がこれをつけたらきっと「バブルの忘れ物」みたいになってしまうよ……。マンダヒサコさんみたいな方がさらっとつけていたら、カッコいいかもしれないですね。
AFO戦について、ほんのちょぴっとだけ触れてます。
「バスルーム」
これはあれです、マドンナリリーのお話。
今回の短編は書きだしが気に入っているお話が多いのですが(自画自賛……)これもその一つです。
番外編でちらっと書いた、マドンナリリープロデュースのコスメ絡みのお話。
大きなプロジェクトに不安を覚えるマドンナリリーと、それに気づいたオールマイトを書きました。
グレープフルーツは刺激が強いので、お風呂に入れる時はお気をつけください(笑)
「望春花」
約束の夢主です。
彼女が若い頃使っていた香水はシャネルの19番、現在使用しているのは同じシャネルのクリスタル、オー・ヴェルトをイメージしています。本家のクリスタルより淡くて優しい香り。トップノートは柑橘が強いです。弾けるシトラス!って感じ。
これも箸休め的にさらっと書きました。
「エゴイストの夜」
香りは……まあタイトルにしちゃってるからわかるでしょ。拙宅のオールマイトを象徴するアレです。
そしてこのお話の夢主はあの子です。なんだかんだいって、この夢主が一番書きやすい……。
そしてこの話をこの夢主で書くつもりだったのをすっかり忘れて、もうひとつこの夢主での話を考えてしまった私のヌケっぷり。
もう一つのほうはいつか書きたいと思ってます。
今回、テーマを香りにしましたが、花にしようか香りにしようか最後まで迷ったんですよね。
また短編集を出すようなことがあれば、今回使えなかった「花」をテーマにしちゃうかもしれません。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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