2020/08/23 発行 夏の終わりのRegret
オンラインでのイベントが開かれると聞き、突発的に出してしまったサイト再録本です。
「そうだ、本、出そう」と思いついて原稿データが完成するまで三日くらいだったかな?
急に思い立ったもんだからどこの印刷所さんも予約が一杯で、ひやひやしましたが、なんとか出せる算段がつきました。よかった。
こちらは短いお話に収録していた夏のお話をネームレスに修正してまとめた夏の本です。

装丁とか
今回はあっさり、シンプルな装丁にしました。遊び紙もなし。
表紙 アラベールスノーホワイト
本文用紙 淡クリームキンマリ72K
加工 マットPP
突発本なのでデザイン表紙。Canonさんの素材を使用しています。

内容とか
「ボードウォーク午後十一時三十五分」
サイトでは「天王洲アイル午後十一時三十五分」というタイトルになっています。
事務所の秘書とオールマイト。
タイトル通り天王州アイルのボードウォークが舞台です。

「うすぎぬの罠」
15万打の時に行った「五日間連続更新」という、その日に考えたネタをその日のうちに書き上げるというよくわからない企画で書いたお話。
従順に見えて実はそうでもない夢主と大人えっちなオールマイトが書きたくてああいう感じになりました。
作中の劇場は渋谷ヒカリエのシアターオーブ。

「蒼天の君」
若典が書きたくて書きました(笑)
こちらも前記の「五日間連続更新」で書いたお話です。
ネタ出しから仕上げまで一日でやるのってけっこうハードでしたが、この企画にかなり鍛えられました。
余談ですが、同じ企画で書き上げた「プールサイド・バー」は後の「真夏の淡雪」の一話になり、「過ぎゆく夏に」「楽園」は「1ダースの薔薇をあなたに」に収録しています。
困ったときの「1ダース」…あのシリーズの夢主は自分からバンバン動いてくれるのでついつい書いてしまいます。

「笑顔のひまわり」
「神野」の一年ほど前に書いたお話。「神野」後、つじつまがあわなくなってしまった細部をあとからちょこちょこ直しました。個人的にけっこう気に入っているお話。
この話には続きが2話あるのですが、続編を紙媒体にすることはないんじゃないかな。たぶん。
「ひまわり」以外は神野後に生じてしまった原作との矛盾点が修正できないと思うので。

「夏の終わりのRegret」
なんかもう…ごめん…って感じの前後編(笑)
私ハピエン厨のくせに短編集となると必ずこういう癖のある話ブチこむよね…。しかも毎回それが一番長いという…。
こちらのふたりがその後どうなったかはご想像にお任せします。
そして実はこのお話、サイト収録の前後編「恋の残り香」の続編になっております。
一人称で書いていますが前半と後半で視点が変わります。
タイトル気に入っているので、本の表題にも使いました。
このお話の舞台は国立新美術館です。

突発本たのしかったなー。
この夏、これとは別に世界で一冊だけの本(余部がついたので正しくは二冊)も作ったりしたので、2020年の夏は一気に三冊も本を出したことになります。
秋と冬にも新たに本をだすつもりでおりますので、どうぞよろしくお願いします。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

<余談>
過去、短編集にブチこんだ癖のある話
Sillage〜残香〜 「黒き森の女」←年をとらない(ように見える)ミステリアスなピアニストとのおはなし
オケアノスの娘「沙羅双樹」←植物園で出会った女性とのおはなし
プラネタリウム「カリフォルニア・ドリーミング」←ヤングマイトと年上の女のおはなし
どれも個人的には気に入っているお話ばかりです。
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月とうさぎ