『わっ!』
「あっ」
「む」
『お見汚しました』
「いえ……」
「規定の長さでそれなら仕方がない」
「寧ろ長い分、より風が舞い込み捲り上がりましたね」
『前に精市の前でも翻っちゃって、恥ずかしいなぁ。ねぇ、弦一郎、女子のスラックスもう少しマシにならない?』
「現状ですと、お尻が大きく見えてあまり美しくありませんよね」
「制服にあまり可愛さを求めるべきではないと思うが、確かにあれは不恰好すぎるな」
『パンツスタイルのスーツみたいにさ、スッキリ見せられるようにしてよ。選ぶに選べないよ』
「うむ。意見として受け取っておこう」
「しかし、名さん。ペチコートやスパッツは履かれたほうがよろしいかと思います」
『長いと油断しちゃうんだよね』
「いつ盗撮されてもおかしくはないぞ。危機感を持て。先程のことも、俺たちでなければ何されてもおかしくないぞ」
『そこまで男子高校生、欲望にまみれてないでしょ』
「甘く見過ぎですよ。ここは人気もありませんし、気をつけるに越したことはないです」
『あれ、めちゃくちゃ怒られてる。男兄弟がいるとなんか鈍るんだよね』
「兄弟間ではあまり性的な目で見ないからな。名も家では下着姿ではうろつかないだろう」
「妹がそうだと思わず注意をしますね。どうしていたって、女性であるだけで男は寄ってきますから、今後は自衛をきちんとお願いいたしますよ」
「お前のひと睨みでは退かん」
『はーい。気をつけます』