ーーーこんにちは、切原くん。インタビューさせてもらうね。
高校生活はどう?

「久しぶりに球拾いやったッスよ!去年は部長として仕切ることが多かったし、その時の失敗を生かして幸村部長がどう振る舞ってるか研究中ッス」

ーーー相変わらず幸村くんの背中を追いかけているんだね。でも、随分成長したね。がむしゃらですぐキレてたのに。
どう?越えたい背中にはもう追いついた?

「まだッス。というか、芝さんも随分落ち着いた感じですね。同じスピードで部長も副部長も柳先輩も進んでる。それに、姉ちゃんも背中が遠い」

ーーー大人のお姉さんなんでね!そうか、お姉さんも強いんだ。

「姉ちゃんはもう追い抜かれたって言ってるけど、本気で打ってくれないし。最初から本気なんて見せてくれなかったけど、試合で本来のテニスを見たッス」

ーーーそれだけ強ければ名前の知れた選手なのかな。インタビューしてみようかな。

「どうですかね〜、今マネージャーしてくれてるんだけど、もうラケットを持つつもりはなさそうだし……」


ーーーあの子ね。切原くんと違ってお行儀の良い子だったわね……。幸村くんと仲良しだったけど、将来のお兄さんかしら?

「さぁ?幸村部長だけ特別ってわけでもないと思うんスけど。弟だからって贔屓にしてくれないというか、寧ろ雑っていうか。これインタビューにいります?」

ーーー記事にしなければ問題ない!
これから大会に向けてどんな意気込み?

「まずはレギュラー入りッスね!やっぱ先輩たちは圧倒的ッス。中学の全国やU-17を受けて、柳先輩は相手のオーダーを予想し、より相手の弱点を突けるようにレギュラーの人数を増やして対応するっぽいッス。あ、内緒ッスよ。
幸村部長も完治して、体力を懸念して焦ったプレーもしてないし、副部長もよりパワーをつけてるッス。それを管理してる柳先輩も姉ちゃんもすごいッス」

ーーーはいはい。長々とインタビューありがとうござました。全国優勝頑張ってね。あと今年はU-17も開催するし、大変な年になるわね。

「そうっすね。幸村部長なんかはオリンピックの候補に上がってるらしいし、立海は死角なしッス!」


「芝!お前は切原さんに会ったのか!?」
「え、ええ。マネージャー……赤也くんのお姉さんのことですよね?」
「二年ほどコートから姿を消していると思ったらこんなところにいたのか……」
「強いとは弟くんは言ってましたけど、そんなにすごい子なんですか?」
「バカ!幸村精市や手塚国光と並ぶくらいの期待の星だったんだぞ」
「ええ!?そんな子に見えなかったけど。それにあの子って、もっと怖〜い子だったと思ったんですけど」
「そんなに印象が変わってるのか?幸村くんの取材の時に確認してみるか」
「私もついて行きます!」