『うぇー!精市と同じクラス』
「嫌なのかい?」
『嫌だよ。あだだだ!』


二学年のフロアに貼り出された新しいクラスの名簿。
切原を見つけるより先に、三強の名前を見つけてしまった。こいつらと同じクラスかよ。


がっしり精市に頭を掴まれ、左右からギリギリと力を加えられる。
割る!割る!元々四つに分かれてたその継ぎ目通りに割れちゃう!


「何とも赤也が飛び込んで来そうなクラスになったな」
『蓮二助けて!』
「うむ。俺たち3人が同じクラスになるのは初めてだな」
『弦一郎も助けて!』
「名うるさいぞ」
『わたしなの!?』


精市の手の力が緩み、押さえられた部分に手を当てる。
わたしがジャッカルなら指の跡残ってる。よかった髪の毛あって。
まだ骨が痛くて、脳みそも圧迫されてる気がする。


「ほら行くよ」
『お尻触らないでよ』
「痴漢だって触らない尻に触ってるんだから喜べよ」
『変態では』
「まぁ、そうか」


精市は時々こういうことをしてくる。髪を触ったり、手を掴んできたりするのはいいとして、抱きついてきたり、お尻を触ったり、着替えてるというのに部室を開けたり。
他のレギュラーも最初はそれはどうかと精市を止めていたけど、最近はあーまたか仲良しですねみたいに気にも留めない。


『あ、赤也が今日部活覗いていいかって』
「午後から入学式か。いいよ。あいつがどれだけ成長したか見ておきたいな」
『じゃあ、連絡しておくね』


早速赤也に連絡を入れる。
珍しくわたしよりも早起きしていた赤也は寝癖たっぷりの頭でわくわくそわそわしていた。
すぐに返信もきて、先輩に会えることをとても楽しみにしていたんだなとほっこりする。


辿り着いたE組。これから1年世話になる。


『また1年よろしくね』
「こちらこそ、よろしく」