つり目の生活
me

▽2021/04/10(Sat)

一度吐いた情欲は、止め難い。
柔らかな自然光の差す懐かしい白に包まれたいけど、嵐の寸前のあの匂いにも触れたくて、夜は二人だけのものだったらいいと思う、

例えば深夜に活動するのが当たり前だった私達だけど、仕事とかじゃなくて、ただ夜を纏うだけの二人でありたい。できれば潮風を浴びて凪いでいたい、
抱き合って潮の匂いを感じながら眠りたい。

彼は夜であれば静かに、それでいて惹く時は絶対に逃さないロイヤルブルーのサファイアのようで、それでいて朝はきっとパールのような滑らかさを持つ。
貝の中にじっと身を潜めているような、

非常に夜が似合う人ではある。けれど、昼下がりに黄昏れた彼も見てみたい、きっと落ち葉が似合う人でもあるから、

とりあえず、温泉で求められたいのです。







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