つり目の生活me
▽2020/10/07(Wed)
ただただ、幸せだと思う
秋、季節がまた巡っていく。風の香りが変わっていく、少しずつ冷たい空気になっていく
涼しくなったね、と言いながら深夜二人で買い物に行く。私達が住んでいるこの街は、良くも悪くも下町情緒に溢れていて、都内なのに地域密着型で、時代がここだけ止まってしまったような街だと思う。
不動産も、スーパーも、喫茶店も、スナックも、本当に昔ながらの人付き合いと言った感じで、付き合いが濃い。飲食店の殆どは常連さんなのだろうな、と言うようなお客さんが多いし、スーパーの店員さえ何かと世話焼きのような会話をしてくれる。
そんな何処か懐かしい街で、私は彼と住んでいる。
幸せだと思う。
虎さんとぶつかっても、話し合って互いに譲歩し合うように寄り添った話し方をしてくれる。
最早譲歩のし合いではなく、ほぼ彼が歩み寄って寄り添って折れてくれる。
大事にしてくれているのが、ぶつかった時や私に非がある時でさえの対応に溢れている。
愛されているのがとても分かる。こんな風に愛情を示してくれる、有言実行かつ誠意ある愛の示し方を受けたのは初めてで、彼には感謝しか無い。
いい男だな、と思う。私よりも三つ、約四つも下なのに、本当にしっかりしている。
私よりもはるかに。
だから、絶対に絶対に離しちゃいけない人だと言うのは分かるし、本当にあまりこういう言葉は遣いたくないけれど、彼に対してだけは真面目に「運命の人」だと思った。
最初から、ピンとは来ていたものの、きっかけを作るまでが難しかった。
いつも感じる、何処か懐かしい感じは、まだ離婚前月に二回だけデートを重ねていた時から変わらない。
一緒に居るようになったら、生活感などで無くなるのかなと思いきや、全く変わらない。
私が完全に忘れていた幼少期の記憶、それは捏造されたものなのか、自分で作ったものなのか、はたまた実際にあったものなのか定かではないが、そういった記憶の中の空気の匂いだったり、感覚だったり、そういったもの、それらは全て今の自分はすっかり忘れ去っていたもの達で、虎さんと居るとその匂いや感覚が呼び起こされる、本当に不思議な人だと思う。
だから多分、もし前世というものがあるのならば、恐らく私は前世も彼と一緒だったのではないだろうか。
恐らくこの先もずっと虎さんと出逢って共に生きていくのではないだろうか、そんな気しかしないのだ。
これだけ、この季節の変わり目や、自分の感性に響くものに対して美しく、共に感じ取れる人は今まで誰も居なかった。
他人からしたら、大したことではないのかもしれないが、自分からしたら何よりも大切に思う部分だからこそ、そこは孤独に感じるものであったし、まさか共有できると思わなかった。
奇跡的な事だと思う、
だからこそ、日常生活、そして人として共に生きるという意味でも、そして自分の感性における作品としても、彼は絶対に離してはいけないし、私も彼から離されないように、日々努力していこうと思った日だった。
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