つり目の生活me
▽2021/01/07(Thu)
触れられる度、温い水の中に居るような、そんな錯覚に襲われる
虎さんの手で、頭を撫でられたり、何なら何処でも肌に触れているだけで、温い温いたっぷりとした水の中にとぷん、と揺蕩っているような、そんな安心感がある。それと、何故かしら、何処か懐かしい感覚、 分からないけれど、
とても懐かしいのに、それが何故なのか、何処から懐かしいと思うのか、分からない。 けど、いつも思い出すのは十代か、それよりももっと前の幼少期あたり。 不思議と二十代に入ってからの感覚とは程遠く、一番感性が透明だったあの頃のような、そんな懐かしさを感じる。私はもう、今年で二十七になるというのに、いつまであのノスタルジアを引きずっているのだろうと思う。それでも、確かにあの頃に帰りたくて、でも帰りながらも彼には居て欲しい、という我儘っぷりを発揮している、 水の中で微睡みながら
早く、早く夜には寝ていなければ
触れた所から溶けていくような、どうせ私のことも好きにしたいならいっそ、私が液体となって彼の中に溶け込んでしまえばいいと思う。そうしたらきっと寂しくはないし、彼が何を考えているかなんて全ては知りたくはないけれど、私の考えていることや感じ方は知って欲しいとも思う。 青が好き、半透明なものが好き、透き通っていて、見ているだけで自分も透き通ってしまいそうな、静寂な美しさ。そういったものを感じている時の私の中身を、感じている時のその余白の愛し方を、どうか触れて欲しいと思う。 無論、現実的には無理なものは分かってはいるのだけど
彼には美しさは求めていなくて、でも勝手に彼は美しくて、私はその美しさを貪っているだけだ 卑しいな、と思うけれど、その婀娜やかさは息を飲む程で、ただの女性の私では到底太刀打ちできない強さがある。美しさは、強さでもあるのだ。彼は、強い。
嗚呼いつか、何処かの下町を、風呂上がり二人共乾ききってない髪を風に含ませながら、その町の風の匂いを、空気を感じながら、路地裏にでも洒落込みたい。とびきりの生活感と、何処かレトロな雰囲気でもあれば僥倖だ、季節はそう、夏がいい、残暑くらいの。
夕暮れ時、アスファルトが真っ赤に染まったその時に、空は橙で溢れているその時に、ビー玉でも持ちながら歩きたい。何もかも、現実を忘れて
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