つり目の生活
mo

▽2021/03/06(Sat)
魔女の宅急便のような休み
今日は正しく、「おちこむこともあるけれど、私はげんきです。」というキキの言葉そのままのような一日だった、

入社して初めての公休日、休みの日でも勉強しなければついていけないのでは、という不安感。
勿論事実としてもそうなのだけれど、上司も「休みの日はしっかりリフレッシュしてくださいね」と言っていた。
だから、勿論勉強はするけれど、ちゃんと休みらしい過ごし方をしたと思う

寝坊して11時頃。ピンポン、とインターホンの音で目が覚めた、そういえばAmazonで注文した椅子が今日届くのだったな、と完全寝起きジャージ姿で宅配を受け取る
宅配の人も、不安そうな顔をして私に荷物を渡してきた。それはそうだろうな、如何にも眠そうな半目の女がジャージ姿で出てきたら怖いよね、

とりあえず、休みの日の一番最初のご飯は、いつも自炊できないので出前館で食事を取るのがいつもの流れ。夜ご飯とかは自炊するけど、起きてそうそうご飯を作れるほど出来ていない、、、

遅めの朝食を取り、少しモルと触れ合ってから、私は化粧をして青海に出掛けた。相変わらず、一人で

久々の青海。何だかんだで一年ぶり。ウーバーイーツをしていたあの頃から、もう一年経つのだな、一時期お世話になっていたあの部屋にはもう誰も住んでいない。
私と虎さんが引っ越してから程なくして、その家主である同居人も引っ越した。
あの会社に残っているのはもう虎さんしか居ない、
同居人は別の会社でバーテンダーを続けているけど、私は最早職種が全く違う。

バラバラになってしまったのが少し寂しいけど、バーテンダーを続けてくれている人達は、その店が開いている限りは会いに行けるから有難い。
私みたいに、一応店舗に行けば会えるけれど、飲食店のように気軽に利用できるものではない仕事の人間は、かつて縁があってもまた身近になることが難しい。
それに、バーテンダーだったり、同じ職種であり続ければ、店を変えても会いに行く人は居るし、その横繋がりも長く続けられると思うから、私みたいにバッサリ違う所に行ってしまった人間は、あの会社から忘れられてしまうのかな、と思うと寂しい。

私だって、沢山の人と出逢ってきたんだよな。本当に、沢山の人に救われたし、怒ったりもしたし、本当に楽しかったな。
辛いこともあったけど、全て肯定的な思い出として残っている

話が逸れた。
閑話休題、一年振りの青海は、良かった。

けど、VenusFortは悲惨なことになっていた。
沢山のお店が閉店していた。
勿論、緊急事態宣言下だから、人が少ないのは致し方ないのだろうけど、それでもあまりにも酷かった。
お世話になっていたアパレルブランドが幾店舗も閉店、撤退していた。
久々に此処のブランドで洋服を買おうかな、と思っていた所がほぼ壊滅していたので、いや、本当に、絶句。
しかも今日は皆さん、土曜日ですよ?
いやまあ、人が少ないのが正しい姿ではある、けど、それにしたってほとんどがデート目的で使われているようなこの施設が、こんなにも閑散としているなんて、、、
利用客自体が少ないのもそうだけど、あまりにも閉店している店舗が多すぎて、まるでシャッター街のようだった。
レストランとフードコートももう見るに堪えない状態で、お客様、スッカスカ

もう少しゆっくり回るつもりだったのだが、居た堪れなくなって、全フロアをざっくりと見てから、店を後にしてしまった。

そこから、コンビニで小さな二粒入のフランボワーズチョコとミルクティーを買って、30分くらい海をただただ眺めていた。

少しずつ、夕暮れが夜に飲み込まれていく。
夜が、夕暮れを迎えに来ているようだった。

青い海が、その群青を濃くしていく。藍、さえ言えなくなるほどの色味は、どんどん変わってやがて黒になる。その漆黒に、船や倉庫の灯りが色を足していく。
真っ黒な広い海に、和を想起させるような輪郭のくっきりとした橙が、波を映して海に溶けていくような、そんな鮮やかさがある。
黒には黒の鮮やかさがあり、何と艶やかなことだろうと、夜の海を見る度に思う

そして、いつもこの場所に帰ってくると、「ただいま」と言ってしまう。私の帰る場所は此処なのだろうか、

思えば、も7年は通っている、

変わったことと言えば、煙草を吸わなくなったことくらい。
失恋しても、成就しても、必ず一人で行っていた。

短めの海を堪能してから、「またね」と踵を返してゆりかもめに乗る。そしてまた、新橋までの道のりを、揺られながら車窓から眺める。
レインボーブリッジを通過する時、ほんの少しのワクワク感は幾つになってもたまらない。

そして、地元近くの街で買い物をする。自分へのご褒美に、何か一つブランドの香水を買おうと思っていた。
行きつけの香水販売店に行くと、もう顔を覚えてくれているスタッフさんが出迎えてくれた。
虎さんへのプレゼントの相談もしていたので、先日はありがとうございましたとお礼を伝えた。
喜んでくれました、と

「今日は自分への香水を買いに来たんです」と言うと、やっぱりあの香水に近いものがいいですか?と聞かれたので、自分の好みのブランドや香水名を伝える。
もしShiroがあったらホワイトリリーを買おうと思っていたのだけど、何とShiroは自社のみの販売になるらしく、こういった様々なブランドを扱った総合的な香水販売店には置かせてもらえないのだと言う。
初めて知った、、、
元々COLORIAから香水にハマったクチなので、そういった自社のみ販売などは勉強していなくて、道理で幾つかこんなに有名なのに置いてないブランドあるのだなあ、と思うことがしばしばあったはずだ。

フレグランス系が大好きで、ルームフレグランスからお香、香水と香りに纏わるものは大好きだ。

色々話しているうちに、ランバンの香水が欲しかったことを思い出した。
そして、ランバンありますか、と聞くと、ありますよ、と案内してくれたので、幾つかあった中でずっと気になっていたものを選んだ。
やはり、好みドンピシャだったので、今回はテスター要らずで即買い。
そうしたら何と、このランバン、今日値下げしたばかりだったという。
ピンポイントで値下げして、でもおおっぴらにはせずに気付く人だけ気付くように、という売り方をしていたらしい。
私は買ってから値段の安さに気付いたのだけど、言われてみれば確かに破格の安さ。
何と通常より1500円以上も値下げされていて、在庫は無く、店頭に出てる限りだったらしい。

しかも今月限定だったらしく、正しく運命、、、!
ようこそ私のランバン。ありがとう、君に出会えてよかった、、、

そしてスタッフさんと、「もう転職してしまって新しい会社で働いているのですが、元々はこうした香水販売店員になりたくて求人を探していたんですよ。でもほとんどがアパレルなどの販売員としての経験があるか、香水の資格を持ってないと書類でまず門前払いされてしまって。どうやって店員さんになれたのですか?」と話をすると、「えっ、自分は何も資格も持ってないし完全に未経験でしたよ。でも全然入れます。何なら自分に言ってくれれば働けますよ」との答えが。
ええ、、、もう少し早く知りたかった。だってこのお店求人出していなかったし、、、

もし、仕事辞めたらお願いするかもです、と言うと、その時は是非、お待ちしています、と言ってくださったので、私にはもう一つ就職先候補ができました。
こんな感じで、意外と求人は出していないけれど、スタッフに話してみると採ってくれるところもあるかも知れませんので、行きつけの気になるお店とかあったら、直接話してみるのもありかも知れませんね



それから、化粧品も購入して、その中でずっと欲しかったZEESEAのアイシャドウパレットがあったのだけど、買おうとしてその前にどのパケデザインがどの配色だったっけ?と画像検索したら、Amazonの画像が出てきて、その店での売値より1400円以上Amazonのほうが安いことに気付き、慌てて棚に戻したのだった。
グッジョブ私、そしてAmazonさんありがとう。

そんなこんなで、(VenusFortで)おちこんだりもしたけれど、私は(運命のような香水が買えたし就職候補先も見つかって)げんきです。

ちなみに、その話を持ち帰って虎さんに話したら、凄い興味なさそうな反応をされた。
せめて相槌くらいは人として打って欲しいと思った。人として。



でも、今の会社で頑張って、もしインセンティブなど貰える日なんかが来てくれたりしたら、その時は虎さんに何か贈りたいと思います






category:未分類
タグ: