◎桃瀬は忌み子。迷信のある小さな村に産まれ、100年に一度の忌み子として扱われた。親と違う桃色の髪でありオッドアイで、そういった異質な外見で産まれた上に丁度100年に一度という時期が被ったせいで忌み子とされてしまった普通の人間。

◎その村では忌み子は生贄として神に捧げる風習があり、桃瀬も同様に5歳の誕生日に生贄として村の人達に殺された。殺されたと言っても直接手を下されたわけではなく、村の外れにある洞窟の奥の祭壇に放置されて死んだ。一度本当に死んだが、桃瀬を捧げられた側の神はそれを良く思っておらず、神は死後まだ身体から魂が抜けてなかった桃瀬にもう一度命を与えたため生き返った。

◎死ぬ前は村の人達からは神に捧げる子だから、神の子だから、人間が触れるのは恐れ多いと言って遠ざけられていた。生き返ってからは大抵は生きて帰ってくることがないのに帰ってきた桃瀬は本当に人間なのか、不吉だ、化物だ、気持ち悪いといった扱いを受けるようになった。表面上は生き返ってからの方が酷くなったが、ただ表立って邪険に扱えるようになっただけで実質村の人達が桃瀬に向ける目は最初から何も変わってない。

◎両親も5歳までは神の子である桃瀬を養う義務があるからと養っていたが、生贄にされた時点で役目を終えて解放されたという意識でいたため生き返ってからはもう関わることがなかった。そのため生き返ってからは桃瀬を生き返らせた神が親代わりだった。神は祭壇のある洞窟に作った空間を家として桃瀬を生活させていた。しかし一人の人間にずっと構っていられるほど暇でもないため桃瀬はいつもほとんど一人だった。

◎村の人達からも愛されなかったし、両親からも愛されなかった。神からの愛はあったけれど普通の子供が親から受けるような愛は与えられていない。この頃の桃瀬は愛を知らない。


◎神にもう一度命を与えられる過程で桃瀬はその神の力の一部を与えられた。忌み子、神の子という扱いをされていた頃は本当は見た目が少し変わってるだけのただの人間で、化け物だという扱いをされるようになってから本当に神に近づいていた。

◎産まれたときの目の色は左が茶色で右が白、神の力を与えられてからは左が茶色で右が紫。右目を媒体として力を与えられたため、右目を開いている間のみ桃瀬は与えられた力を使える。しかし人間に神の力など扱い切れるわけがなく昔はよく暴走させていたため、それを見兼ねた神が力を抑える特殊な眼帯を作ってくれた。今はほとんど暴走させることはなくなったが、していた方が安心できる上にあまり右目を他人に見られることを嫌うため今でも眼帯はしている。


○性格は今とは真逆で何にでも怯えてしまうような子だった。村の人達からの扱いは自分がおかしいのが悪いと思っており、自分が悪いのなら自分は村の人達とは関わってはいけないと思ってたため自分から人間に関わろうとはしなかった。その代わり野生のポケモンとはよく遊んでいた。神の力を与えられたときにポケモンの言葉がわかるようになったため、それもあって当時はポケモンと一緒にいる方が気が楽だった。ただポケモンと話をしているということで村の人達からは益々気味悪がられてたところはあった。

◎自分でも自分のことを化け物なんだと思っていた。そのため普通の人間になりたいと思っていたところがあった。


これが匿人と出会う前の桃瀬。