ロレンツィが不意に父と再会してしまい、PTSDからちゃんと抵抗できないまま家に連れ戻されてしまう。
ロレンツィが数週帰って来ず、危険な任務に出たわけでもなく死んだという情報もないため流石に不審に思ったジェドが調べ上げてなんとか探し出し、ロレンツィの実家に辿り着く。
普段のロレンツィの様子から無いとは思うが一応円満に事が済んでいる可能性は考えるがそうではない雰囲気だったためロレンツィを連れ戻す。その過程でロレンツィの父親のことはジェドが殺している。
ロレンツィは昔と違ってもう父親より圧倒的に強いため簡単に逃げられるのに刷り込まれていて逃げられないと思ってしまっていて、それでジェドに見つけてもらうまで父親に捕まったままだった。

ロレンツィをアジトに連れ帰ってきたが、普段と態度が全然違ってずっと何かに怯えているようだし生活もおぼつかない様子なので当面の間ジェドが面倒を見るようになる。普段なら絶対に激しく抵抗されているが今は抵抗の度合いが違ってかなりされるがままにされている。
ジェドは医療に繋げるべきかとは思うが職業柄あまり表立って足がつくことはできず、ロレンツィも他人に踏み込まれることは嫌がっているためそのまま自分が様子を見ることにする。医療班には相談しているが専門外なのであまり何もできない。

ロレンツィはPTSDで過去と現在の切り分けができていない。
いつもより感情の起伏が激しくジェドに当たってしまうしいつもより自傷が多い。
自身の毒で酔っていることが多い(ODの感覚)。
死んでやろうかと思うが上手くできずに生き長らえている。
いつもよりかなり頻度は高いが普段もたまにこの辺りのことはしていてその対応もしたことがあるためジェドとしては割と慣れている。


少し落ち着いてきた頃、もう隠す隠さないどころの話ではないためジェドに過去を全て打ち明ける。
ロレンツィは今まで自分のことを話すという経験をしたことが一度もないためとても辿々しいが、ジェドはちゃんと言葉を遮らずに全て聞いてくれる。
ジェドとしては想像を上回る話で耳を疑いロレンツィを連れ帰ってから話を聞くことになるときのために想定していた対応が全て飛ぶが、ここで反応を間違えるとロレンツィとの関係が全て終わることだけは理解しているため絶対に反応を間違えないようにしている。

ロレンツィとしてはジェドが同情していて気を遣っていることはわかるものの、変に真面目で頭が固い奴なのにもっともらしいことを言うこともなく話に対する反応が「それは流石にクソだな」程度で終わり、その上「学校とかは行けてたのか?」「そもそも毒作れんのって遺伝か?」などズケズケと聞いてきて変に傷つけないようにする雰囲気ではないことに安心感を抱いていた。
ロレンツィはずっとジェドのことは嫌いなのに一緒にいるとなんとなく居心地がよくて無意識のうちに信頼してしまっている自覚はありモヤモヤしていたが、これをきっかけにそれがコイツのこういうところに由来した感情だったのかという気付きを得る。こういう感情を持ったのはジェドが初めてで、コイツ以外にいないかもしれないと感じる。
勿論特別な感情を抱いているということを認めたくないため自分の中で自分を否定しようとするが、そのぐらいが心地いいと感じてるところもありそれも嫌に思っている。


ロレンツィは今後も変わらずPTSDには悩まされるが、ジェドが父親を殺してくれたため父親からは完全に解放されて、抱えているという自覚もなくずっと一人で抱えていたものを一人で背負わなくていいと理解して、少しだけ吹っ切れたような雰囲気になる。
表面上は何も変わらないがロレンツィをよく知ってる人から見ると多少雰囲気が緩くなったのが伝わるようになる。
二人は前と変わらず一生喧嘩はしているが、冗談を言って笑い合うことがちょっとだけ増える。
それに前よりロレンツィからのダル絡みが増えてジェドとしてはウザく感じている。


ようやく少し分かり合えて平穏を得たと思ったのも束の間ロレンツィに死の兆候が見えてくる。