全身ラジオ



「あのさ。」
「はいはい。」
「めっちゃ気になってることがさあるんだけどさ。」
「はい。」
「キヨくんと天赦ちゃん仲良すぎじゃない?」
「は?今更何?ていうかそれ飽きてるから、まじ。レトさんも持ち出さないでくんない?」
「ええやんか、別に!キヨくんがそう思ってても天赦ちゃんは違うかもしれんよ?なあ?天赦ちゃん?」
「んふふwwwそっ、そうですねぇ……、どうでもいい、かなwww」
「笑うな笑うな!何言ってんのかわかんねーだろ!」
「というわけでね、今回のゲストは天赦ちゃんです!」
「ふふ、改めまして、天赦です。まさか全身ラジオに呼んでいただける日が来るとは思わず震えております。」
「無駄に緊張してるのウケるなwww」
「普段と変わりなく喋るだけやん。緊張することある?」
「あるよ!あるある!だって私全身ラジオの視聴者なんだよ!?視聴者がラジオに出るって何!?解釈違いすぎて無理!二人で楽しんで!?」
「はいはい。いつものいつもの。」
「珍しくキヨくんが天赦ちゃんに冷たいwww」
「だってこれレトさんたちに会わないかって誘ってる時から言われ続けてるから流石に聞き飽きちゃったよね、俺。」
「え、何それ!詳しく!」
「ちょっとお!やめてよ!」
「あれ?この話しなかったっけ?」
「してないから。早く。」
「まってまってまって‼︎もうその話いいから!本題入って!?」
「えっとねえ、なんだっけかな。確か『四人で楽しんでるところに私が入るとか解釈違いすぎて死んだほうがマシ』だったかな?」
「何それwww」
「だってえ!TOP4なんだから私いらないでしょ!?ただの視聴者だよ!?」
「実況動画あげてる時点で天赦は実況者だろうがよwww」
「でも後から聞いたら個別だったらコラボでもなんでも対応してくれたって言われて、天赦ちゃんの線引きにちょっと納得したし、早めに声かけとけばよかったなって思ったわ。」
「レトさんが女の子と二人きりで実況撮れるとは思わないけどねwww」
「はい!この話終わり!次は天赦ちゃんに聞くんやけど、キヨくんとはぶっちゃけ、どういう関係?」
「強引に話変えてきたwwwえっと、レトさんはご存知だと思いますけど、一応最初に言っておきますね。男女の仲ではないです。」
「うん、それで?」
「それで、……それででいいのかな?wwwえっと、そうだなあ。お兄ちゃんともまた違うし友達っていうのも違くて、適切な言葉は見つからないけど、似たもの同士、だと思ってます。」
「えっ、俺はずっと妹のように可愛がってたつもりなのに!?」
「ほうほう。どこらへんが?」
「俺は無視!?つーか、レトさんめっちゃ興味津々かよwww」
「だって君らの距離感おかしいんやもん!最初付き合ってんのかと思ったわ。」
「キヨと付き合うとかない。」
「天赦と付き合うとかねーわ。」
「仲良しかな?」
「それは否定しないですね。仲良いとは思います!いつもありがとう、キヨ!」
「やめろwww恥ずいから!まじで!」
「まあ、こういう機会って珍しいから素直に話そうかなあって思うんですけど、今の私がいるのはキヨのおかげで、ここまでこれたことに本当に感謝しています。ありがとう。」
「……おう。」
「ふふふ、キヨ。一回しか言わないからちゃんと聞いてね?」
「一回しかちゃんと聞かねえからちゃんと言えよ。」
「あのね、キヨ、大好きだよ。」
「は、あっ!?まって!?」
「フー!天赦ちゃんやるねえwww」
「あはは、勿論、レトさんのことも大好きだよ!」
「え、あ、……まって、キヨくんのこと笑えへん。まって、これ予想以上に恥ずいわ!」
「天赦のデレをここで出されるの予想外すぎて俺たち逆に困っちゃったんだけどどうすんの?」
「えwwwwww私に聞かないでよwwww私も恥ずかしいんだからwww」
「本題から脱線させたのお前だろwwww責任持って戻せ!」
「ふふふ、はあいwwwwそれじゃあ、どうしようかな。キヨと仲がいいのは似たもの同士で気が合うからということでよろしくお願いします!まじで付き合ってないですし、付き合いたいとも思わないです!疑われない為にもキヨくんの彼女募集中!」
「一言余計だわwwww」
「……というわけで、キヨくんと天赦ちゃんは仲良しということで。はい、次にいこっか。」
「自分から聞いといて冷めた反応するなwww」
「だって見てればわかることだったなって途中で気が付いたんだもん。」
「じゃあ聞くなwwww」


      ***

(カットされた部分)

「ていうか天赦ちゃんはキヨくんと距離が近すぎて彼氏に二股疑われたりしないの?」
「まっ、れ、レトさん!まだそれ公表してないんだけど!」
「え?あれ?そうだっけ?ごめんwwwカットしようか?」
「え、あ、……名前出さなかったらセーフだったりしないかな?ちょっと今聞いてこようか?」
「そのまま呼んでもいいぜ?www」
「ふざけんなwww私、炎上したくないwwww」
「いや、彼氏いるって発覚した時点で燃えるってwwww」
「え、というか今聞くって何?電話で?その時点で音入ってバレるよwwww」
「違うよ!本人に聞いてくるの!今いるから。」
「えっ!?」
「うわ、なんか知りたくない情報手に入れたな。そっか……。」
「……カットしようか!ここまで!」
「せやね!……というわけで、キヨくんと天赦ちゃんは仲良しということで。はい、次にいこっか。」



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