ひと狩り行こうぜ!



「ひと狩り行こうぜ!」
「急に何。」
「今何年だと思ってんの?」
「アイスボーンが配信されているんだからまだ続いてるんですけど!」

 深夜二時。録画休憩のただの雑談中にそう言えばレトさんとキヨから冷ややかなお言葉を頂いた。

「糺ちゃんモンハンやったことあるの?」
「普通に全シリーズやってますよ。やりこまないからうまくはないけど。」
「いや、糺はそこそこうまいだろ。あれだけ動けりゃ十分だわ。」

 そう言ってくれる牛沢さんとはマルチでもやったことはあるし、なんなら牛沢さんの家で暇つぶしにやっていることもあるため私のプレイスタイルを知っている。落とし穴に痺れ罠、爆弾、閃光弾その他アイテムのオンパレード。そのせいで競走薬を飲む度に薬中と呼ばれたのは流石に笑ったが鈍器を扱う牛沢さんのようにスタンを狙うのは無理なのでスタミナに物を言わせて勝負するのだ。

「糺ちゃん、何使い?」
「双剣使いです。それか片手剣。」
「お、片手剣使うの?珍しいね?」
「最初のころ、ガードないと怖くて立ち向かえなくて……。今は手数が全てだと思っているので完全に双剣ですけどね。」
「なるほどねえ。」
「考え方が脳筋のそれ。」
「うるさいですよ。かっこいいからいいじゃないですか!」

 なんのゲームでも重たい武器は性に合わない。双剣、双槍、ラッシュ技のキャラを多用するのはそうのせいだ。大きなダメージが稼げないのなら数で殺すまでよ。

「俺は一緒にやりたい。ガッチさんもどう?」
「糺ちゃんとやったことないしやろうかなあ。」
「上位にあげるの手伝ってほしいです!」
「え?じゃあキヨもこの際一緒にあげればいいじゃん。」
「えー?久しぶりすぎるけど操作できるかなあ?」
「その流れだと、誰か一人待機やん?どうするん?」

 わいわいと計画を立て始めた四人の声を聞いていればレトさんとキヨもなんだかんだ参加してくれるようで、目標は私とキヨのランク上げということに決まり、メンバーは私、キヨ、ガッチさん、レトさんで、唯一私とプレイしたことがある牛沢さんがお留守番となった。

「俺も見たいから糺は俺ん家から繋いでよ。」
「四人実況、うっしーの声入り?」
「なんのメニューだよ!」

 新スタイル開拓したわと得意げな声色の牛沢さんにそんなスタイルないわと誰かのつっこみがはいる。録画したいとは一言も言っていないのだがこの流れだと私が録画して動画をあげる流れだろう。「じゃあまた今度打ち合わせね」とまとめたガッチさんに全員で同意して録画へと頭を切り替えた。


       ***


【5人?実況】ひと狩り手伝ってもらった【MHW】

「せーのっ!」
「「ひと狩りいこうぜ!」」
「というわけで、本日はレトさん、ガッチさんに手伝ってもらい、キヨと私のHR上げをしていきます!そして本日の特別ゲストは牛沢さんです。見たいという事で、なぜか私の隣にいます。」
「なんで俺はゲーム出来ねえんだよ〜!一緒にやろうって言ったのに!まぜろよ〜!」
「そりゃ、うっしーが天赦ちゃんと密かにマルチプレイ済だったからでしょ?抜けがけは禁止やぞ!」
「そうだそうだー!」
「俺、一緒にやりたいって一番最初に言ったのにハブられてるから、マジで。天赦と一緒にやったことあるからって。ほんと。なんで?よくない?別に、何回やろうとさあ!いいじゃん!ねえ?天赦もそう思うでしょ?」
「うっしー今めっちゃめんどくさい彼女みたいになってるってわかってる?」
「うるせえぞ!」
「はいはい、牛沢さんは今度一緒にやりましょうね〜!今日は解説係兼アドバイザーとして頑張ってください。」
「天赦が冷たい……!!」
「ところで何狩りにくの?」
「えーっと、ちょっとまっててください。次のストリーなんだっけ……確認します。」








qsewqrep

00:01~ 天・牛「ひと狩りいこうぜ!」


axdxcx

01:23~ うっしーほんと天赦のこと好きだよねww


sdfgh

天赦普通に上手くてなぜ手伝ってもらっているのかが理解できない。絶対1人でできるでしょww


krugytsg

20:03~
キ「あっあっ!死ぬ死ぬ死ぬ!やばい!」
天「くっ!応急処置!」
キ「なにこれぇ!?ちょっと回復した!?」
レ「俺らにもなんかきたな。」
牛「バッチリ薬キメてんじゃねえか。」
天「粉塵だから!やばいお薬じゃないし!」
ガ「さっきから色んなものちょいちょいまいてるよね〜ありがとう〜!」
キ「え?なに?天赦は粉塵まきおばさんなの?」
天「その通りだけど私このメンバーの最年少やぞお前ぇ!せめてお姉さんにしてよ。」

>>>粉塵まきおばさん<<<
てか、天ちゃんこの中で最年少か……そりゃそうか……

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