※夢主十王設定
毎日定刻に行われる十王同士の会議は正直面倒くさいものでしかないとわたしは思う。
大体、本職の仕事が忙しい十王なんかはこんな会議、手間にしかならないんじゃないかな。豪華な部屋には円を描くように机があり好きな場所に各々が座る。でもわたしは、特に仕事量があるわけじゃないし、会議は暇つぶしにはいいかなって思ってる。面倒くさいことには変わりないんだけど。どうやら人間は、神様には性別の区分けがはっきりしていないものだと考えているらしい。
正直わたしもどちらでもいいと思うんだ。
「……王、………し…都市王!」
五道転輪王に怒鳴られて、下に俯いていた顔をあげた。ほんと、神さまも面倒くさいね。人間は、何にもわかってないんだよ。人間の住んでいる場所なんて所詮は、世界の少し。自分たちが住んでいる場所だけが世界だなんて、ちゃんちゃらおかしいんじゃないの。どうせさ、人間はどこへ行っても誰かに支配されている。楽だね。神さまは、決めなきゃいけないことが沢山ある。
「都市王、話を聞いてましたか?」
「ええ、わたくしもそれでいいと思いますよ」
「じゃあ、それでは……」
また何かを話し出す。わたしは興味がないから、全てを聞き流す。そうすれば、すぐに終わるはずだから。
静かに五道転輪王の声が響く空間には、誰一人としてぺちゃくちゃとおしゃべりをする者はいない。
ふとわたしの目の前に座る者に目がいく。あれは、確か…閻魔王。呑気に寝ている。十王の中でも彼は異質だと思う。
誰よりも忙しく働く。わたしなんかに比べたら相当な働きぶりのはずだろう。
おまけに優秀な秘書がいるというじゃないか。羨ましい。わたしも秘書が欲しい。1人でこなすより賑やかでいいじゃないか。彼を見ていたら、わたしも眠くなってきた。
うとうと、
かくん。
こくり。
おやすみなさい。
20101015