※社会人パロ
デスクに積まれた紙束がわたしによりプレッシャーをかけている。
窓の外から見える景色はいつの間にか看板のライト、ビルの窓から見える光、つまり夜景になっていて、ビルから見える光はやや減っていた。
職場はわたしのパソコン画面の光だけが浮き上がっていた。
所謂、残業というやつでわたしは居残っていた。子供のような上司のおもりをすると、どうも自分のことまで手が回らなくなる。わたしの悪いところだ。同僚の鬼男は自分の仕事までこなしているのに、だ。
目が疲れて視界がぼやける。本当にヤバい。
「名前?」
「……あ、妹子……」
「そうだけど……って大丈夫!?」
突然部屋に入ってきた人にわたしは立ち上げる。妹子だった。ぼやける視界で分かった。けど恐ろしいほどのめまいにやられてふらつく。
妹子が間一髪、わたしを抱き留めた。
「……ごめん」
妹子は何も言わずに、わたしを椅子に座らせる。それからめのまえには飲み物とカロリーメイトとかそういう類の栄養食品。
「頑張るのもいいけど、頑張りすぎ」
「……」
だからさ、と言って妹子はわたしの手を取って立ち上がる。今日はもう帰ろうと言って、かばんを持たされ強制退去。
オフィスを出るときに名残惜しそうに見えた紙束たち。
でも、もう戻れない。
2011/04/26