いつまで保つだろう。
いつまで平行線な関係なんだろう。
一体、今の関係を崩すのはどっちが先?

幼なじみ≠いちばん

生徒会室で今日も仕事をしているであろう太子を迎えにわたしは廊下を歩く。歩き慣れたこのルートはわたしの日課みたいなもので。毎日こうして行ってしまうのは、わたしが太子に恋をしているからで、いわゆる惚れた弱みってやつなんだそうだ。そうにサキちゃんが言ってた。だからわたしはこうも毎日通ってしまっているらしい。
でも、それもそろそろ終わりなんだ。最近、太子には好きな人ができたらしい。名前は教えてくれないし、性格とかすら教えてもらえないのだ。わたし、幼なじみだよね?小さいころは何でも話すような仲なのに、もう無理なのかな…。
小さく溜め息を吐いて、少し足取りが遅くなる。

「……名前?…」
「あ、太子……」
「どうしたんだ?」
「一緒に帰ろうと思って、生徒会室に来たの……ダメ?」
「ごめん、今日は」

その先は、彼的には濁すかのように言ったのだろうけど、わたしにははっきりと聞こえた。「彼女と帰るから」いつの間にか告白してたんだ。いつの間にかわたしはあなたの隣にいる権利さえ失っていたんだ。まったくわたしには相談してくれなかった。きっと後輩の妹子くんや隣のクラスの閻魔くんとかに相談したんだろうな。そうやって離れていく。
きっと、いつまでも隣にいられると思っていたわたしが馬鹿だった。

愛の言葉は囁くことを知らず、すり抜けていく

20110117