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ザーと、シャワーが流れる音がした。黒子が今、火神と入れ換わりでお風呂に入っているのだ。どうやら本当に泊まっていくつもりのようで、火神は若干の不安を覚える。朝の黒子の不法侵入(未だに何故あそこにいたのかは教えてくれない)に、「抱きたい」だとか「青峰君には負けていられない」などの発言。
(これはもしかすると、オレ今日ヤバい!?)
そんなことを考えながら1人ベッドの上で仰向けになる。目を閉じてみてもこの後の展開は予測できない。もしかしたら考えすぎなのかもしれない。実際黒子は別に自分をからかっただけかもしれない。いやでもその可能性低いんじゃねえの。悶々と考えているところで、腹部に重みを感じる。がばりと上半身を勢いよく起こすと、ばっちり黒子と目が合った。
「っ……」
「どうしたんですか」
火神はとりあえず乗られるまで気付かなかった黒子の存在に驚き、と同時にあまりの近さに動揺した。少しでも近づけば、簡単に唇は触れる。火神はじっと送られる視線から目をそらし、はぁ、と息を吐いた。
「火神君?」
そう聞いてくる黒子をもう一度ちらりと見、そして口を開く。
「っだあああああもう何なんだよ!?」
黒子はいきなり叫ばれたことに驚いて目を丸くしている。
「ヤるならヤりゃあいいだろうがめんどくせえ!! なんでオレがこんな悩まなきゃいけねえんだよ!! ふざけんなマジで!! んだよ泊まってくとか!! なんのつもりだ!!」
「え、いいんですか?」
「………………は?」
黒子は相変わらずの無表情で、今度は火神が驚く番のようだ。思わず黒子を凝視していると、動かない火神をいいことに黒子は思い切り体重をかけて火神を倒した。
「く、ろこ」
「すみません火神君。火神君が嫌だと言うのならやはりやめようと思っていたのですが、そうでもないみたいですね。良かったです」
「え、おい、え、じゃあ嫌だよ」
「聞こえません」
「くろ、」
火神が折角自分の名前を呼んでいるのに途中で塞いでしまうのは勿体無いとどこかで考えながらも、黒子はその唇に触れた。