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「学園ラブコメディ7?」
「うん。次はこういうのやりたいなって……どうかな」
夏組の次回公演に向けてのミーティングにて椋が提案したのは、性別を偽り男装して学校に通う女の子が主人公の学園ラブコメディであった。
タイトル
椋の提案は異議を唱えられることもなく通り、夏組の次回公演は学園ラブコメディとなった。演目が大まかに決まったところで綴を呼び、椋が中心となって物語の大筋を伝えた。
「主人公は、性別を偽るために男装して学校に通う女の子……幸?」
綴がそう呟いて幸を見る。幸は自分以外の夏組メンバーと綴の視線を一斉に受け、「適任だよね」と答えた。
「あとの5人は主人公に恋をする設定なんすよね? 設定とかこっちで考えちゃっていいっすか?」
「夏組の皆って割と学生が多いから、舞台の上でも自然体で演じられる設定の方がリアリティがあってイイんじゃね?」
綴の問いに一成が答える。一同が納得するなか、天馬が少し難しい顔をした。
「なにポンコツ役者、暗い顔して」
幸が天馬に声をかけると、天馬は口元を押さえながらもごもごと喋り出す。
「いや……これ学園ラブコメなんだよな?」
一同がこくんと頷く。
「…………自然体で幸に迫るのか……?」
・学園逆ハーレム
・男装した主人公(幸)が夏組皆に愛される
・日替わりで他の組から1人ゲストがくる(至幸かきたい)